ねんねこにゃんにゃん日記

こじぺとぺしにゃんはねんねこにゃんにゃん中ですので。

2019年音楽のまとめ(ねんねこにゃんにゃんミュージックアワード2019)

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はじめに

メンヘラ属性の女が歌う情念系ロック縛りのこじぺミュージックアワードですが、もう3月ですが、書いていた事を忘れていた。
今年は肩の力を抜いて初心に返ります。この作文に対する熱量も下がっています。
初心大事、継続は力なり。

そう、今年のコンセプトは、メンヘラ属性の女が歌う情念系ロック縛り!
しかも全10曲まで絞りました。(長いと誰も見ないから)

ちなみに去年はこんな感じでした。
kojipe.hatenablog.com

1アーティスト1ソングルール、ランキングは一切無し。
厳選された全10曲の短い作文、張り切ってどうぞ!


プレイリスト

01: CIVILIAN「僕ラノ承認戦争 feat. majiko」

10年代の日本のロックを象徴している名曲だと思う。
この10年、ネットの歌い手さんやボカロPなどから、メジャーなアーティストがたくさん産まれた世代だったなあとしみじみ思いました。
で、まじ娘さんの声まじ凄え。震える。たまにはこういう熱くて激しい曲、もっと歌ってほしいです。
そしてコヤマヒデカズさん、貴殿には米津の様な稼げるスターになって頂きたい。(WOWAKAさんの抜けた大きな穴を埋めるべく)




02: BABYMETAL「Shanti Shanti Shanti」

ワールドツアーとアルバムも4~5年周期、メンバーの脱退やギタリストの不幸など、7~80年代のメタルバンドを地で行っている。




03: ネクライトーキー「オシャレ大作戦」

現代のロックの大半は人生のネタバレでできている。と思った歌。




04: そのうちやる音「それのみ」

わたしの特技は生きること、ズタズタになっても生きる事。それのみ。
それで十分だと思う。そういう歌。




05: ポップしなないで「Creation」

たぶんSOTY。雑な例えをすると黒いクラムボン




06: ジェニーハイ「シャミナミ」

TV番組の企画モノバンドらしいですが、この曲では芸人枠は前に出ず、川谷絵音中嶋イッキュウの絶妙なコラボになってる。
tricotというバンド自体オトコマエな歌が多いので、こういう(男目線の)女ったらしい歌を歌うイッキュウさんはとても新鮮。
ともかく上手いというか声が好き。見た目はもっと好き。アルバムではアイナ・ジ・エンドも共演してるのでそちらもオススメです。




07: ゲスの極み乙女。「秘めない私」

ぽいのはあったけどありそうで無かった、ギターとドラムの(もう楽器弾いてない)ガチなデュエット曲。
曲も面白いけど、そのせいかおっさんのベースがいつもよりブリブリ利かしてる気がする。




08 : パソコン音楽クラブ「reiji no machi (feat. イノウエワラビ)」

懐かしい感じのピコピコだけど、音が無駄に多くなくてメリハリがあるのが気持ちいいとても良い歌。




09: 日食なつこ「white frost」

毎年挙げてる気がするこの方。俺の守備範囲が狭いだけだろうか?
相変わらずロックしてるアンジェラ・アキ。アルバムごと良かった。




10: ヒトリエ「コヨーテエンゴースト」

バンドとしてのキャリアは尻すぼみどころか、リリースの度に自己記録を更新する楽曲の洗練を感じていた。
経緯も何も俺なんぞが知った事ではないですが、やっぱり思うのは死んだらそこで終了で元も子も無いという事。
最高傑作とも言えるこの曲ですが、トリッキーなギターのリフにフジファブリックの「銀河」を思い出さずにいられない。





おまけ

今回選曲したプレイリストはこちら。
来年もあえたらいいね!!!

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ジムとイヤホンと私 2019(主にワイヤレス)

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はじめに

WestoneのW40を購入してからというものの、
イヤホンというかオーディオ自体の物欲が全く失せてしまっていた。
それ程W40に満足してしまっていた。

とはいえ聴く音楽の環境は、大半がiPhoneでストリーミング。
なんで、W40のスペックを極限に引き出しかつ快適なワイヤレス環境の模索はしてた。
まずはBluetooth対応ポタアン、からのBluetoothリケーブル。

入院以来ダダ下がりだった調子を若干取り戻してきたのと、生活習慣体質改善の為、約2年振りのスポーツジム通いを再開していた。
だがそこで問題が発生した。止め処なく大量に溢れ出すおっさんの汗問題。
これで1万オーバーのWestone純正Bluetoothリケーブルが死んだ。
(実際は4万のイヤホンを生かすためケーブルを殺した)

結局運動用では防水のしっかりした、ローコストハイコスパのワイヤレスを使う事にしたのですが、これを機に久し振りのオーディオ周りの散策をしました。

この2年で変わったこともあれば全然変わってない部分もある。
一時期程のハイレゾ信仰はすっかり薄れた気がしますが、その一方で市場の主流はワイヤレス。
まず今に至るまでに試した(そこそこ)高いブツ2つと、現時点で最適解と思われる超コスパモデル2つについて書く。

ちなみに2年前に書いた記事はこちらです。
kojipe.hatenablog.com

今回は短い作文ですが全4ブツ、張り切ってどうぞ!



ポタアンとリケーブル

audio-technica AT-PHA55BT

[オススメ] ★★★★☆(4.5)
買ったのは去年の頭ぐらい。それまでは先の記事で紹介した、AT-PHA50BTという前モデルを使っていた。
前モデルの欠点を改善し、不要な部分を削ぎ落す、まさに俺が望んでいた完全なる形で生まれ変わった新モデル。


比較画像とサービスショット

前ので気になったホワイトノイズは皆無、無駄でしかなかった有機ELも排除。
見た目は若干安っぽくなりましたが、アンプ部分には新チップ搭載で、音質をクリアに分解しつつ出力も豊かになり、格段の進化をしています。
しかも使うイヤホン/ヘッドホンに合わせて、ダイナミックとBA型の出力切り替えに対応!

これ自分が買った時は1まん8せんぐらいだったんですが、現在の実売価格は1万ちょい程になってる!
そこそこ良い有線のイヤホン/ヘッドホンで、外聴き用途だったら迷わずコレをオススメします。

audio-technica ポータブルヘッドホンアンプ Bluetooth AT-PHA55BT



Westone Bluetoothケーブル WST-BLUETOOTH

[オススメ] ★★☆(2.5)
純正信仰のため選んでしまったブツ。
コイツの一番アカンとこはコネクタ部分のケーブルにワイヤーが入ってない事!
耳の上からまわして肩に下げる設計なのに、そのせいで耳周りがフワフワして落ち着かない!

仕方が無いのでイヤーガイドを買って装着してもすぐ外れちゃうし、
仕方が無いので熱収縮チューブでガイドを固定するDIY作業を強いられるハメに。


そのせいで見た目もなんか微妙な感じに

両耳からクソでかいイヤリングの様にぶら下がる事になる、リモコン/バッテリ部分も作りが貧相でいつの間にかヘコんでたり、音切れ問題も頻繁に気になる。
内蔵アンプも無く、純粋なBluetoothリケーブルなので、上記のAT-PHA55BTと比べちゃうと明らかに音が痩せてる。(これは仕方無い)

とはいえ、コイツをそのままジム通いで使用してしまったのは自分が悪い。
左耳が頻繁に途切れる様になってしまったので、メンテナンスしようと思ったらMMCXコネクタがガチガチに固まって外れない!

とにかくハウジングの部分は何としても守らなくてはならぬ!ゼッタイ!!!
仕方無くケーブルを引きちぎリ、それでも外れないコネクタ部分を丁寧に刻み処理してW40のハウジングを救出しました。

先日発表された新型のV2は(見た感じ)ワイヤーが入ってる様ですがもう買わねー。




イヤホン

SoundPEATS Q30 Plus

[オススメ] ★★★★(4)
以前のジム通いの時は同じSoundPEATSのQY7というモデルを使っていた。
それ引っ張り出してまた使おうと思ったんだけど、以前オーテクのイヤホン処分した際、一緒に売ってしまうという我ながら信じられない愚行に気づいた。

で、これ買ったんですけど、余りのコストパフォーマンスに慄き、そんな愚行などまたすっかり忘れてしまいました。(そして人は過ちを繰り返す)

使い勝手や通信の精度は申し分無い。まさに安定のSoundPEATSという感じ。
それ以上に驚いたのは音の進化の方でした。

ドンシャリでもカマボコでもなく籠もりも無い、全ての音がバランス良く聴こえる。
仕事帰りにジムに行く日は面倒だからこれしか持ち歩かないのですが、数日こればっかり使ってたらもうこれで良いんじゃね、と思ってきたぐらい。 

確かに最高の環境で音楽を楽しみたい。とはいえ家でじっくり音楽だけの時間を割くという事は(普通の日常では)殆ど無い。
日常生活での使い勝手にフォーカスしているにもかかわらず、ここまで自然な音質の良さに寄せて来るとは思わなかったし、当面愛用して生き続ける名機となる事でしょう。

[asin:B07CLBVLBN:detail] 白いやつを買った私



final E3000

[オススメ] ★★★★(4)
まずルックス。コンパクトかつ主張が過ぎず洗練されてる。装着感も良く目立たない。
ステンレス製の筒型のハウジングも、このイヤホンの強みを活かす構造の最適化がされており、これぞトータルデザイン的な意匠を感じる。

finalというとBA型のシングルドライバ一本勝負的な、どっちかっていうとクラシックとかそういう音楽向きかなという印象がありました。

ただこれを使ってみると、ダイナミック型特有の全体的な豊かさが優れていて、とはいえ籠もった感じも少ない。
丁度以前使っていた、ShureのSE215Speの様な印象と、それ以上のダイナミック型ドライバの進化を感じました。

ゼンハイザーAKGもイヤホンではダイナミック型にこだわっているけど、やはり(ドンシャリではない)低音もしっかり聴きたい!
タイトだけど尖りの無い音や空間性を求めるとなると、やっぱロック聴くならダイナミック型なのかなーと思いました。

4000円程度の価格なので、音の解像度と音響の豊かさを両立しているW40(4万)と比べるのはナンセンス。
コンビニやTUTAYAで売ってるような、同価格帯のよくわかんないやつ買っちゃうぐらいなら、これを選べば天と地程の差を感じると思います。

あと直挿しだと若干出力が弱いので、上で紹介したオーテクのポタアンに繋げばパーフェクト。




まとめ

なんでノンケーブルの完全独立型無いんだよ!?って思う。
わかる。でもまだなんだと思います。過渡期。

ケーブル無しの完全独立型のBluetoothイヤホン、現状切り離せないのがペアリングと音切れ問題。
たとえ音質にも気を使ったBOSESONYやBeatsとかの高級モデルでも、イチイチ音が途切れたら元も子も無い。

この2019年時点、それを(音質抜きで)クリアしているのは事実上アップルのAirPodsだけなんだと思っています。

完全ワイヤレス関しては今まさに過渡期で、下手に音質を求めて高値なモデルに手を出すのは危険という判断をしました。(おれの成長2019)

たとえ中国産とはいえ、SoundPEATSの様な5千円以下のモデルでも、ちょっと前までは信じられないぐらいの音を鳴らせてくれる。
それに加え、国産finalのE3000などが代表するダイナミック型のイヤホンの著しい進化も、低価格モデルのコストパフォーマンスを底上げしている気がしています。

それはそうとWestoneが低音にこだわったという触れ込みで発表されたBシリーズ、非常に気になる。。。
うわいいなーと思ったB50(8万ぐらい)ドライバ構成がいつの間にかしれっと姿を消したW50と同じなのも非常に気になる。。。
(買わねーけど)

おわり。

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おまけ

Westoneの純正イヤーピース、今までは全サイズセットかバラ売りしかなかったのですが、同一サイズのセット販売が出ていました。


これであと2年戦える!(おっさんのあぶらとの戦い)




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(座ってダラダラ遊びたかったのに)PSVRのススメ:後篇

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ぺしにゃん、こういうの使った事あるかい?

モーションコントローラーを買った

PSVRのモーションコントローラー仕方無く購入、やはり謎過ぎるインダストリアルデザイン。
天下のソニー様がこの意匠にゴーサインを出した経緯や意図が全く理解できないし、これを自宅に置いておくのも、所持することすら耐え難い!!!

でもこれが無いとSUPERHOT VRもBeat Saberもできないもの。。。
暗い部屋独り、VRゴーグルを被って七色に光るこれを両手で振り回すおれの姿、きっと面白いですよ!(八つ墓村てきな)


前回と前々回の記事はこちら。

先っぽがゴムボールみたいに柔らかいので、猫をグリグリ突いて遊んでたら、なんだか愛らしくも思えてきました。(ぺっしも気持ち良さそうです)

という事情、今回はモーションコントローラー(&シューティングコントローラー)対応タイトルを含む後篇10タイトル(最終章)張り切ってどうぞ!



遊んだゲーム(後篇)

21: Beat Saber

[オススメ] ★★★★★  [ゲロ度] ★☆☆☆☆
クソ面ノーゲロ。極論言ってしまうとVRでなくても成立するゲームな気も。
ただ、モーションコントロールの部分で、WiiKinectが志半ばで諦めてしまったもの。シンプルなりとも、その続きを体験できる大傑作だと思っています。

序盤はそれほど難しくもなく曲も良い。棒状のモーションコントローラーもこのゲームに合ってる。
(もしいつか)僕の家にお友達が来(る日が訪れたとし)たら、最初に遊んでもらうのは間違いなくこれ。

華麗な殺陣をキメるジェダイフレンズの動画がYouTubeでいっぱい見れるけど、おっさんは3、4曲やると疲れます。

画面上のブロックをバッサバッサと斬り捌いていく、(現実との)視界を閉ざされたプレイヤーのおもしろムーブを見られるので、オーディエンスも十分盛り上がれるVRゲーかと思います。必携。(国内版未発売)



22: SUPERHOT VR

[オススメ] ★★★★★  [ゲロ度] ★☆☆☆☆
VR対応前から楽しんでたゲームではあります。その時点で既に名作。

FPSではあるものの、基本時間は止まっていていて、1手2手先を考えつつ、行動している間だけ時間が進む世界のPDCAサイクルを回し続ける意識高いゲーム。
動いていない間(見回すことは可能)は時間が止まっているという点が、VRと非常に相性が良く、からだ(三半規管)にも優しい。

慣れればクリエイティブなおもしろ殺陣をキメる事もできる自由度や、懐の深さも併せ持っているゲームなので奥も深い。

んー、でもPSVRのモーションコントローラーだとブツの構造的にイラッとする瞬間が多いかも。。。
こちらは確実にOculus Touchの様な握りのデバイスの方が直感的に遊びやすいです。
でもまあ一応電マでも十分楽しめる。これも必携。



23: Farpoint

[オススメ] ★★★★★  [ゲロ度] ★★☆☆☆
PSVRシューティング(エイム)コントローラー対応。このゲームというより、これ専用のエイムコントローラーというデバイスの評価が異様に高いのは前から気にはなっていた。

で、遊んでみた。
正直言葉では簡潔に説明するのは難しい、けどとにかく素晴らしい。
ストーリードリブンのシングルシューターとしては凡庸な00年代中期ぽいFPSだと思う。

ただ、VRかつこのエイムコントローラーを使う事による没入感、(VR世界で)本物の銃を持って戦う楽しさは、今までどこにも無かった。

見た目は掃除機の延長ノズルみたいけど、このエイムコントローラーってやつが実に合理的にできていて、精度も素晴らしい。

ゲーム自体の難易度曲線も、このコントローラーに慣れながら、徐々にいろんな事ができるようなレベルデザインになっているのでわかりやすい。
バトルはなんつうかリニア構造のボーダーランズを淡々と遊んでる感じです。敵の行動パターンを覚えて一つ一つ潰していく的な。

これ既にPSVRを持っているならセットで買うべきだと思う。
それにはもうひとつ理由があって。

このゲームを最初に遊んだ際、2,3時間ぐらいぶっ続けで遊んでしまったのですが、他のVRFPSではすぐさま感じられた、体調不良の原因となりそうな例の違和感が殆ど感じられなかった事。

移動はスティック、視点は基本自分の目線と銃の向き。立って遊ぶと相当の没入感が得られますが、椅子に座っても遊べます。
オプションでスティックでの視点操作も可能ですが、基本前へ前へ進むマップ構成であっちこっち動き回る必要もないし、周りの景色を見回したかったら実際に見回せば良い。

とはいえ体は動かさずに自由に歩き回れるほうが便利なので、自分はスティックでの視点操作も併用していますが、視点が動く際のフィルタリングのオプションも細かく設定できる。

自分の手に持っている銃という、目線を固定させやすいポイントがあるせいなのか、よくわからないけど、ここがこのエイムコントローラーが評価されている一番の理由かもしれない。

淡々としてるけど、淡々とした世界での孤独なサバイバルとしての没入感は抜群。体にも優しい。
ストーリーも徐々に面白くなってきたので、このまま一気に最後まで遊んでしまいそう。必携。



24: Firewall Zero Hour

[オススメ] ★★★★☆  [ゲロ度] ★★☆☆☆
Farpointがストーリードリブンの伝統的なシングルシューターならこっちは完全にマルチ寄り。というかRainbow Six SiegeをVRで遊ぶやつ。

サバゲの人やR6Sからの人達が目を付けて、口コミでじわじわ広まっているゲームなので、これのせいでエイムコントローラーが買えない!(アマゾンでもプレミア価格か入荷待ち)
そんな経緯でメディアの評価よりもユーザーレビューのスコアがはるかに上回っているという、まさにR6Sの時と全く同じ状況になってる。

で、遊んでみた。面白いけど結構疲れる。
こちらはチュートリアルも簡素で、やりながら覚えろ的のスパルタンな投げ出され方をする。説明部分で若干色々不親切だがモードは多め。

自分は元々マルチ系FPSが苦手なのもあって、Farpointのユルさからナメて入ると甘ったれんじゃねえぞオラ!的な面を喰らうことになる。
対人は怖くてまだやってない!!!ボット相手にひたすら防衛!防衛!

これはしっかり立って遊ぶのが前提。その上で身を屈めたり覗き込んだり的な動作を実際にする訳なので、それはそれは疲れる。
エイムコントローラーの精度もFarpointと同様、銃身が自分と一体になっている感覚を得られるので、やっぱりこれはゲーマーよりもサバゲ寄りの人の方が喜びそう。

あと疲れるんだけど、疲れる代わりにこちらも体調不良を予感させる例の違和感は感じられなかった。具体的な要因はまだわからない。

アイアンサイトを覗いて敵を狙う動作を実際に体験できるのは相当熱いし、逆に撃たれるのも相当怖い。
アサルトライフルとかだとコントローラーが小さめ&軽いので、ストックのアタッチメントとかがあると没入感が上がるかもしれない。

これは同じ環境を持っているお友達がいるなら間違いなくオススメできる。疲れるけど。
この手のマルチメインのスポーツ系シューターが好きな人なら文句無く満点のゲームだと思います。



25: Batman: Arkham VR

[オススメ] ★★☆☆☆  [ゲロ度] ★☆☆☆☆
よくある映画にタイアップしたVR体験のデモンストレーション的なコンテンツだと思っていた。
実際はアーカムシリーズのスピンオフとして、とても作り込まれている点に驚いたのですが、アクション要素は無し。

ざっくり言うとバットマンのガジェットを駆使して謎を解く推理アドベンチャー
バットケイブでスーツを装着する冒頭はアガるけど、色々不親切な部分もあり、何をすれば良いのかわからないまま進まないことが多い。

最初は机上で昔のバイオハザードの謎解きみたいな事を延々とやらされるんで、早くヤラせろ!って思うんですが、アーカムシティに出てからもそんな感じだった。
要求される動作が直感的でないかつわかりにくい気がするので、面白さより先にストレスと疲れが来てしまいます。

じっくり考えながら遊ぶには疲れる(立ちプレイ推奨)し、モーションコントローラーのトラッキングもイラつく部分がある。
ストーリの部分は本編より中々重いというかエグい展開が期待されるのですが、続かない気がする。。。

Batman Arkham VR (輸入版:北米) - PS4

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26: Star Wars Battlefront Rogue One: X-wing VR Mission

[オススメ] ★★★★☆  [ゲロ度] ★★★★☆
こいつは凄え!SWオタの外人がションベン漏らしながらゲロ吐くレベル。
それほど思い入れのない自分でも相当アガるし滅茶苦茶面白い。

SW:BFの無料DLCなので、1ミッションのみの短いゲームですが、DICEとCriterionという大御所が直々に作ってるだけあって、滅茶苦茶ハイクオリティ。

偵察からのアステロイドベルトまでのチュートリアルの時点で、何から何までイチイチアガる。
本番のTIEファイターとのドッグファイトからのスターデストロイヤー乱入のくだりはめっちゃ鳥肌が立ちました。

モロ体質を選ぶゲームだけに、SW好きだけど無理な人は泣くんだろうなー。
でもまあSW愛に溢れるジェダイフレンズなら、己の体調不良と戦いながらも、帝国軍とのゲロまみれの戦いをする価値は十分にある。



27: ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN

[オススメ] ★★★★☆  [ゲロ度] ★★★★★
こないだ出たばっかの鮮度高め。本編は序盤しかやってない。

VR対応は独立したアーケードモードといった立ち位置。
しかし冒頭、オペレーターが呼ぶプレイヤーのコードネームがメビウス1!(AC04の主人公)
その時点で(個人的に)胸熱なおっさんの何かが止め処無く込み上げる。
お馴染みのブリーフィングからの発艦シーンまでのくだりはアガりまくって俺泣いていたかもしれない。

で、空母から勢い良くテイクオフした後、普通にテレビで遊んでるいつもの調子でピッチの上げ下げやロールをしてしまうと、これはかつて経験の無い規模感!!!
三半規管と鳩尾への猛烈な揺さぶりが容赦無く襲い続けます!やめて~!!!

これは俺でもうおおおおおおわあああ~!!!ってなりました。酔いサポート的なフィルタリングのオプションも(今のところ)無い。
上下にめくるめく入れ替わる空と地上に視界を360度覆われていると、パニックと気を失いそうな瞬間の頻度も軽くワイプアウト超え。

ならば酔うから無理ゲーなのかと言うと、また別の問題がありまして。
それは宇宙じゃなくて地球だから地面に落ちたら死ぬ恐怖問題が一番深刻!!!

元々ある程度慣れないと、今の機体の向きや体勢が瞬時に把握しにくいゲームなのと、VRモードはエキスパート操作&コックピット視点のみ。
今回は雲や天候エフェクトがモリモリのせいか、所謂ヴァーティゴ状態に陥るケースが多い気がします。

最初のミッションで、雲に覆われて視界が全く見えねーからの、明けたら目の前に海面そして激突という事態に陥り、(失神&心臓発作てきな)リアル死がほらそこまでの恐怖を体験してしまうという羽目に。。。

普通におとなしく飛んでいて周囲を見回すと、わーあ!綺麗だなあ~!と感嘆してボケーっとしてしまいます。ずっとこのまま飛んでいたいと思う。
からのターゲット接近、いつものドッグファイトが始まると、あー死ぬ無理無理無理!!!ってなる。

現状遊びたいんだけど怖すぎて続行不可能という状態。最高だけどオススメはしない。
本編をじっくり遊んで、リハビリと肩慣らしが済んだらまたトライします。。。(相当久し振りの新作ですしね。。。)



28: ANUBIS ZONE OF THE ENDERS : M∀RS

[オススメ] ★★★★☆  [ゲロ度] ★★☆☆☆
はいだら~!のやつのリマスター。
VR対応とはまた別の部分のアレンジの影響なのか、なんかわかんないけど昔PS2で遊んだ時より面白いゲームになってる!と思った。

アニメ部分は仕方無い、カットシーンはVRではなく3D映画の様な感じ。
(ちなみにVRで観る2D映像は、映画館のスクリーンを観てる様な感じ)

冒頭、そのカットシーンから3D映画状態のままゲームが始まったので、詐欺じゃねえかこのヤロウ!!!ファック!コナミ!アンド!サイゲ!!!と思いました。

しかし(容赦なく序盤のネタバレを書く)追い詰められた主人公がジェフティを発見して乗り込み起動、しない!「動けえ~!!!」のくだりでVRモードが開放されるという粋な展開。正直見直したよファックコナミアンドサイゲ

当時このゲームのキーアサインが全然しっくり来なくて、他のシューターと比べると、自由自在に見回せる動き回れる作りでなかった要因で、勝手に淡白な印象を持っていたんですが、VR環境だと、この程度の縛りがあった方が敷居も下がるし、からだにも優しいのかなと思いました。

よって他のVRのシューター系よりは確実に酔いにくいゲームだと思います。
上下にカメラを動かせなかった不便さを、目線のフリーエイムを実装して帳消しにしたアレンジは偉い。
ロックオンは基本オートで切り替わるので、大量の敵を近接攻撃で捌く際にガチャガチャカメラが動きまくるのは目まぐるしい。

全編VRで遊べるし、からだにも優しい系で面白い。あまり疲れない。その合間に3D映画を見てるような感じなので、このまま最後までじっくり楽しめそうな気がします。
VRゲームとして)意外なダークホース的存在だった印象で不意を突かれた。



29: Déraciné

[オススメ] ★★★☆☆  [ゲロ度] ★☆☆☆☆
開発フロムソニー販売のBloodborneチームの新作とはいえ、ゲーム的にはダークソウルとは全く別の印象があったので、あまり気に掛けてはいませんでした。

で、遊んでみた。
目に見えない(おっさん)妖精になって、子供達にいたずらをするゲーム。上で書いたバットマンと似たタイプ。
おっさんは時間を飛び越えられるけど、止まった時間の中でしか動けない。なので登場人物の子供達もマネキンみたいに動かない。

なんなんこのVRオー!マイキー」!?って最初は思いました。子供達もなんか妖精さん妖精さんばっか言うててなんか恐い!
このよくわからない学園的な施設も怪しいし、そもそもこの子ら全員怪しい!!!絶対なにかある。

だがここで一旦タイトルに戻り、音声設定を英語、字幕を日本語にして遊び直してみる。
この雰囲気、音楽、独特な喋り、字幕の書体、まさにソウルシリーズのアレやんけ~!と思って俄然やる気になった。

ゲーム構造は全然違うし、正直ダルい部分も(今のところ)多い。
ただ何らかの捻りを期待させる演出だったり、雰囲気作りはやっぱ上手いし裏切らないなーと思いました。

このゲームのわかりにくい部分やイラつく部分って、単にPSVRのモーションコントローラーの出来の悪さから来てると思うので、はよOculus Touchの様な直感的で時代に合ったものを作って欲しいですソニーフロム俺。



30: BIOHAZARD 7 resident evil

[オススメ] ★★★★★  [ゲロ度] ★★☆☆☆
自分はホラーゲームの耐性も強いほうです。(と思っていた)

バイオはどっちかというとB級ホラーの様なサバイバルゲームとして楽しんでいましたが、2度目のリブートはシリーズのルーツというより、クラシックホラーそのものの原点に立ち返ったガチ、しかも1人称視点。

やはり先行して出ていたOUTLASTや、体験版として発表されていたP.T.(aka サイレントヒルズ)の影響が大きい。
ただこれ、カプコンの内製エンジン独特の質感、何もかもの質感がとにかくいちいち生々しい!普通の人の顔で既に恐い!

後半はいつものドンパチなバイオノリになるという話なんですが、当時はそこまでやる気が出なかった。。。

VR版の話。序盤の流れは把握してるので、探しに来たのにやっと見つけた嫁に殺されかけるくだりまで遊びました。無理無理無理!!!

真面目な話、PSVRのタイトルでは間違いなくトップクラスの(グラフィックというより)存在感を持った空間だと思うし、最適化も完璧。
凄まじい没入感に圧倒される。空気感というか、存在感って表現がやっぱ一番しっくり来る。

AAAクラスのVRタイトルではダントツのナンバーワンだと思います。
言い換えれば、AAAタイトルのVR完全対応を証明した偉業だと思う。

とりあえず非VRで一通り遊んで全体の流れをしっかり把握してから再チャレンジします。
(ちなみに本作のデモ版の短編「KITCHEN」は、怖過ぎてリアルに死んでしまったら嫌なので起動する勇気が無い)




まとめ

モーションコントローラーはPS3のMoveコンの使い回しなので正直出来は良くない。電マにすらならないゴミ。
専用タイトルが少ないのが救いだけど、せめてスティックやD-Padに相当するものを付けるべきだったとも思う。
(カメラ1台のみのトラッキングにも限界がある)

ただ、シューティング(エイム)コントローラーについてはもの凄いポテンシャルを感じました。
ガチのゲーマー(とサバゲの人)が目を付けて広まっているのがそれを証明してる。

最後にPSVR全般の感想。
安かっただけの理由、かなり低めの期待値で臨んだのを差っ引いても、PSVR、全く十分な体験をさせてくれたという感想しかない。大満足。
予想以上にセッティングもシンプル、手軽に遊べて手軽に止められる面倒の少なさにも驚いた。

Oculus、VIVEと、VRプラットフォーム間の競争では、ハードやデバイスのスペック面で遅れを取っているとはいえ、
結局、ゲーミング用途としてのVR環境では、PSVRの1択しかなかった。

独占タイトルの充実度とクオリティが圧倒的で、PCプラットフォームで支持されているタイトルも大体出てる。
そもそもゴーグル自体のスペック差がそんなでもないので、ハードのパワーが足りなくても、体験的にはそんなに大差無いという個人的な印象。

相当なポテンシャルを孕んでいるにも関わらず、酔い問題のせいで実際手を出さずに敬遠されがちなだけに、浸透するのは遠い未来の話になりそう!

後先短いおっさんの次のステップの希望としては、Oculus Goみたいなワイヤレスのゴーグルで、ストリーミングでダラダラ遊べる5年後ぐらいがあったら良いな!

おわり。


サンクス

今回の記事を書くにあたって参考にさせて頂いた記事(先行VR体験もありがとうございます)


(座ってダラダラ遊びたい)PSVRのススメ:中篇

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VRの酔いについて

お友達に何度かVR体験をさせてもらって指摘されたのが、どうやら自分はVR耐性が強い体質らしい事。
そういやこれまでFPSなど散々遊んできましたが、実際ゲームで酔ったという経験はあまり記憶に無い。

と思ったけど遠い昔、遊ぶと発症する謎の体調不良で寝込んだゲームはありました。
キングダムハーツ(1作目)とメトロイドプライム。(メトロイドは気合でクリアした)
でもまーあの頃は3Dゲームも過渡期だったので、FOVの狭さやカメラの問題等ばらつきもありました。

で、今回PSVRを購入して数週間、まだ酔い的な体調不良を一度も発症していない為、ゲロ度に関しては雑感でしか判断できない!
(以前あたまを患った際に三半規管のリミッターが外れてしまった疑惑)

とはいえこれは酔う系のゲームだな、というのはなんとなくわかってきた。
一つは自分の位置が固定されてる系のゲームはあまり酔わない気がする。
自分がシートで固定されて景色が動くレースゲーなど、意外と酔わない部類なんじゃないかと。

で、これは酔うなと思うのが、コントローラーで自分の視点を動かしたり、前後左右に移動するタイプ。ざっくりFPS系。
スカイリムやDoomを遊んでいて、酔わないまでも、それ系の違和感は感じられた。(そして遊ぶのを止めた)

とはいえ長時間遊んでると目がかすれたり(老化)それなりの疲れは感じるので、VRゲーミングに関しては程々に自制して楽しんでおります。

ちなみに前回の記事はこちら。

で、今回はちょっぴりニッチなやつも混ぜてみた全10タイトル(ビヨンド)張り切ってどうぞ!


遊んだゲーム(中篇)

11: PlayStation VR WORLDS

[オススメ] ★★★☆☆  [ゲロ度] ★★★☆☆
ローンチに欠かせない「はじめてのWii」や「1-2-Switch」的なミニゲーム集ですが、割と侮れない内容だった。とりあえず1本ずつレビューします。

VR リュージュ

丸腰で寝かされた状態で、急勾配の車道を延々と滑走させられるゲーム。ゲームと言うより罰ゲームでしか無い。
マジ怖いし勘弁して欲しいんだけどなんか癖になってリピートしてる。

・スカベンジャーズオデッセイ

こいつはおもしれえ!AAAゲームのパイロット版的なポジションな気がする。
360度可動ビークルに乗って探索する系なので、酔う人は確実に酔う系ですが、細かい設定が無い代わりにデフォルトの調整や最適化は丁寧にされている気がします。
こういう系も対戦ゲーでなく探索モノが遊びたかったので、メトロイドプライム的なこれは結構気に入っている。

・オーシャンディセント

CMや体験レポートとかでよく見るやつ。ゲームと言うよりアトラクションですかね。
檻に入って海底を潜って行ってサメに襲われるやつ。それだけっちゃそれだけなのが出落ち感しか無い。

・デンジャーボール

こいつもおもしれえ!こういうパッケージに一番適したゲームだと思う。
はじめてのWiiのテニス的ポジションというか、昔ドリキャスであったコズミックスマッシュってゲームぽいという例えが一番近いかも。

・ロンドンハイスト

シューター系。これもそこそこのボリュームはありそうな気がします。
ただ、一応普通のコントローラーでも遊べる事にはなってるけど、実質モーションコントローラーでないとゲームとして成立しない。
冒頭のマッチョのおっさんに拷問されるくだりが無駄に怖くて長いので、いいから早くヤラせろ!と思うんですが、やっぱモーションコントローラー無いと無理っすわ。

総評

他のレビューを色々と見てみると、スカベンジャーズオデッセイがゲロゲロという理由でかなり評価を下げていますね。。。
別にファミリー層向けのタイトルも入れろとは言わないけど、もっとユル~い感じのがあと1つ2つあったら良かった気もする。。。
(ロンドンスタジオ製作だしあまり期待できなさそうだけど)



12: THUMPER

[オススメ] ★★★★☆  [ゲロ度] ★☆☆☆☆
以前にPSPlusで貰ったやつ。(だったと思う)
普通に遊んだ際は、単調だな思いつつも、音や視覚的、振動などの環境効果にメリハリが効いていて、実際遊んでみると爽快だし面白いゲームだなという印象はすでにありました。

で、VR環境で遊んでみると、それが十割増しぐらいに増幅されて、相当なカタルシスが得られる良ゲー。
性質的にじっくり遊ぶタイプのゲームではないけど、たまにサクッと楽しめるインディーゲーの秀作だと思います。



13: STAR STRIKE ULTRA VR

[オススメ] ★★★★☆  [ゲロ度] ★★☆☆☆
PS3で出てたSuper Stardust HDのリメイクというよりGeometry Wars 3みたいなツインスティックシューターって言った方がわかりやすいのか?
とはいえ現状この手のジャンルは、今は亡きBizarreよりもHousemarqueの独壇場なのでおもんない訳がないです。

メタスコア的にオリジナルよりかなり評価低めなのは謎。ただ本編と全く関連性の無いFPS視点のアーケードシューター的なモードが追加されてる。
200円ぐらいで買える当たりのインディーゲー的な面白さがあってこれはこれで面白いんですが、乗っている機体の挙動、これ酔う人は酔うやつだと思います。

Super Stardust Ultra VR (輸入版) -PS4

Super Stardust Ultra VR (輸入版) -PS4



14: Trackmania Turbo

[オススメ] ★★★☆☆  [ゲロ度] ★★★☆☆
以前にPSPlusで貰ったやつ。(だったと思う)
TRIALS HDを3D視点にした感じのはちゃめちゃアクションレース。クリエイト&シェア機能もある。
ギミックに富んだ短いコースでタイムやトリックを極めるゲームなので、サクッと遊べてVRでなくても十分楽しめるゲームです。

VR対応は独立したおまけモードとして切り分けられていますが、そこそこボリュームもあって楽しめる。
ただ、本編と違って視点変更ができない上にデフォルトの視点が変なのと、車の挙動があからさまに(カジュアル全振りというかデジタル入力的な気持ち悪い挙動)変わってるのが理解不能ではある。
単に最適化が雑なんですが、そういうもんだと割り切って楽しむ事はできる。

ただTRIALS的な、コースのリトライがワンボタンで一瞬でできるとこはとても便利。
そのおかげでムズイコースでもノーストレスだし、ついつい止め時を失ってしまうアーケードゲーのお手本のような作りだと思う。
全編VR対応の続編を期待したいです。



15: Moss

[オススメ] ★★★★☆  [ゲロ度] ★☆☆☆☆
ASTRO BOTがマリオだとすると、こちらはバンジョーカズーイという雑な例えをしてみる。
とはいえダークで毒気の含む世界観やバトル要素、若干の不親切さ難しさなどは、あながち間違った印象でもなかった。

ストップモーションアニメの世界に入ってそれを見下ろす様なステージを、絵本のページをめくるように、場面単位の短いステージが連続する形。
目まぐるしさもなく、落ち着いてじっくり楽しめるし、ディテイルの作り込みもとても丁寧で綺麗。
ついついキャラクターやオブジェクトを眺めて時間が経ってしまうこともあります。

アクションや謎解きもアイデア満載で面白く、なかなかボリュームもあるので、じっくり長く楽しめそうな定番ゲー。

Moss: VR (輸入版:北米) - PS4

Moss: VR (輸入版:北米) - PS4



16: Allumette

[オススメ] ★★★★☆  [ゲロ度] ★☆☆☆☆
以前にPSPlusで貰ったやつ。(だったと思う)
「マッチ売りの少女」をベースにした物語をVRで観る絵本のような作品。迂闊にもすげー良かった。
「Moss」の様な画面構成やストーリー展開ではあるものの、こちらにゲーム要素はなく、純粋に物語を楽しむコンテンツです。

見回す動作が多少必要となるので、立ったままでの視聴を推奨されますが、20分程度の短いお話なので我慢。
セリフの類は一切無く、キャラクターの動作や環境の変化で語るスタイルなので、VRの没入感に適している語り口だと思いました。

わかりきった結末と知りつつも、ラストシーンではVRゴーグルを濡らす事になるでしょう。
(おっさんの汗でも分泌物でもない別の何かで)



17: バウンド:王国の欠片

[オススメ] ★★★☆☆  [ゲロ度] ★★☆☆☆
以前にPSPlusで貰ったやつ。(だったと思う)
当時遊んだ時はあまりピンと来ずにすぐにアンインストールしてしまった。アート寄りのインディーゲーのよくあるやつ。

VR環境だとモリモリ動く背景など、かなり迫力があり没入感はあります。カメラの最適化は惜しい感じ。
難解そうなストーリーは先が気になりますが、ゲーム自体は退屈な部分もあり、なんとも評価が難しいゲーム。

でもVRという環境を考えたら、これぐらい淡白な程度が丁度良いのかもしれません。



18: Windlands

[オススメ] ★★☆☆☆  [ゲロ度] ★★★★★
両手から放つグラップリングフックのワイヤーアクションを駆使して、天空の城的なフィールドをモリモリ進んでいくプラットフォーマー
全体的に作りの雑なインディーゲーなので、こんなもんだろ的な期待値で望んだものの、酔いというより高いところ駄目な人は厳しいかも。

上手に進めている時はとても気持ちが良いです。
ただ、結構難度高めで、グラップリングフックの長さや掴める部分も把握しにくく、とにかく落下死が頻発する状況でのトライアンドエラーが必要。

そのうち単なる雑なレベルデザインに付き合わされている気になってしまい、30分ぐらい遊んでもう元取った気になったので遊ぶのを止めた。



19: The Elder Scrolls V: Skyrim VR

[オススメ] ★★★☆☆  [ゲロ度] ★★★★★
冒頭の馬車の場面からの処刑場、そしてドラゴン襲撃までのくだりをVR環境で体験できるのは相当胸熱でエモい。
絵的にも初代バニラかそれ以上ぐらいは出てると思うので申し分無い。

ただその後、実際ゲームが始まると、色々な調整不足や不便な面が目立つので、リバーウッドに着いた頃には、もうこれ以上遊ぶのは正直キッツいなあと思った。
今更SkyUIのmodが使えないこのゲームを遊ぶのも相当厳しい。

デフォルトの移動がワープだったり、視点が切り替え式だったりするので、まず操作やカメラをいつものFPS系のアサインにして遊びはじめました。
元々の視点が高過ぎで変更できないのもイラッと来るんですが、横の視点移動で視界が狭まったりなどの、酔い止めの工夫は一応各所で見られるものの、それとは別件のイチイチイラッと来る調整不足が加わり、1時間もしないうちにシンドくなってくる!

で、遠く背後からにじり寄って来る偏頭痛の気配と、やんわりとした胸焼けと生あくび。
あ、これ!どうでしょうで大泉さんが後部座席で死にかけてるやつや!と思って遊ぶのを止めた。



20: Doom VFR

[オススメ] ★★★★☆  [ゲロ度] ★★★★★
こちらは移植ではなく、スピンオフとしての新作なので、スカイリムよりは慎重に調整と切り落としを行っている気はします。
導入のチュートリアルも丁寧だし、元のゲーム自体もシンプルで爽快かつ豪快なFPSなので、すんなりと最初から大いに楽しめる。

結論としてはとても楽しいゲームだし、VR環境での没入感もバッチリ。テンポも速くてどんどん遊びたくなる良ゲー。
そう、どんどん遊びたい。どんどん先に進みたい。だっておもしろいんだもの!!!

だがしかし、遠く背後からにじり寄って来る偏頭痛の気配と、やんわりとした胸焼けと生あくび。
あ、これ!どうでしょうで大泉さんが後部座席で死にかけてるやつや!と思って遊ぶのを止めた。




次回予告

SUPERHOT VRとBeat Saberを購入したけどモーションコントローラー(電マみたいなやつ)無いと遊べなかった!(そらそうだ)
なので次回はモーションコントローラー(電マみたいなやつ)2本を都合したら更新します。(ダサいので買いたくない)

あと、あの見た目の割にはやたら評判の良いエイムコントローラー(両手持ち電マ)、なんなのアレ気になる。。。

後篇に続く。


(座ってダラダラ遊びたい)PSVRのススメ:前篇

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はじめに

PSVRを買った。安かったから。カメラのみ同梱のバリューセット。24800円。
GTX1080ブッ込んだゲーミングPC持ってるのになぜPSVRを買ったのか?安かったから。
あとちょっぴり気になるゲームがあった。で、気づいたらいつもの様にPSVR環境が完成していた。

でも疲れるのは嫌だ。動きたくない。お気に入りのゲーミング座椅子で足を伸ばして膝に猫を乗せダラダラ遊びたい。
そしておっさんは汗をかく。デブも汗をかく。できる限りおっさんとデブの分泌物は抑えたい。

お友達のVRセレブ環境を体験させてもらった経験もあったので、期待値はかなり低めだった。
だが結論から言うとええ買い物した。ちょう大満足。体験せずにエアプレイレビューを信じるなとだけは言っておきたい。


まず所感から

コンシューマ機をベースにしているおかげか、セッティング周りはえらく楽だった。
もっと面倒くさくてケーブルまみれになって、まともに遊べる映像が見れる頃には疲れ果ててると思ってたのですが、箱開けて1時間後には普通に遊んでた。
(初期型よりケーブル周りがかなり簡略化されてるらしいです)

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おっさんのあぶら対策もバッチリ

ゴーグルについてはまあカッコいいかもしんないけど、Oculusとか体験した後だとでけえ気もする。
ただメガネ着用でも不自由ないし、取り回しや使い方を覚えれば非常に合理的で良くできたデバイスかと思います。
ピント調節が無いのが最初難儀したけど、そこらへんの物理的な調整も割とすぐ慣れる。

あと、ルームスケールなどのセンサーが必要な、動き回る系のゲームはハナからやる気が無いので、カメラのみでのトラッキングでも現状不自由はしていない。

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素敵な間接照明の完成

というわけで、今回は下記の3点にフォーカスしたリストとなっております。
★座って遊べる
★たくさん動かなくてもいい(疲れない)
★普通のコントローラーで遊べる

あのPSVRのモーションコントローラー、七色に光る電マみたいなの(しかも2本)できる限り所有したくない!!!
なんでとりあえずアレがいらねーやつ、スカイリムとかシューター的な重たそうなやつも後回しにします。

という事情で、今回は定番メインの前篇10タイトル(全3回)、張り切ってどうぞ!


遊んだゲーム(前篇)

01: Rez Infinite

[オススメ] ★★★★★  [ゲロ度] ★★☆☆☆
20年近く前のゲームですが、現状のVR環境のスペックも踏まえると、これほどVRと相性の良いゲームは無いと思う。
通常の全5ステージも勿論面白いんですが、このゲームをVRで遊ぶならせっかくだから追加ステージのエリアXを迷わず遊びましょう。

このエリアX、本当に素晴らしいんですが、言葉だったり動画だったりじゃ全く説明が足りんので、とりあえず体験して欲しいです。
自分では最初のVRゲーとしてオススメしたいのは結局これ。



02: TETRIS EFFECT

[オススメ] ★★★★☆  [ゲロ度] ★☆☆☆☆
確かに音と演出の没入感は凄まじいものがある。それと(ルミネスでなく)テトリスなんで一切予備知識が無くても誰でも遊べるし、はじめてのVR体験に良いかとも思います。

ただ、Rezとかと比べるとテトリスVRである必要性は感じないし、このテトリス自体にハマって長時間プレイに差し掛かる頃、ゴーグル外して普通にテレビで遊んでる自分が居た。



03: Wipeout Omega Collection

[オススメ] ★★★★★  [ゲロ度] ★★★☆☆
ゲロオモ。刺激はかなり強い部類。ジェットコースター的なパニックや気を失いそうな瞬間もちょいちょいある。
でもこれ、刺激がヤバイ割には意外と酔いにくいゲームなんじゃないかと思っている。(ジェットコースター的刺激と乗り物酔いは全然別なのではという仮説)

グラフィック、フレームレート、プレイアビリティ、全てが最高峰で、なぜか普通にテレビで遊ぶより、VRコクピット視点の方が上手に遊べるのはなぜだろう?
とにかく滅茶苦茶おもろいし、元がリマスターとはいえ作り込みも半端無い。(特にコックピット視点)

ただ、自分ではもうすっかり慣れてしまったものの、万人にオススメできるゲームかと言えば、やっぱどうしても躊躇してしまいます。でもゲロ名作。



04: DRIVECLUB VR

[オススメ] ★★★★☆  [ゲロ度] ★☆☆☆☆
PSVRのレースゲーでは一番好き。(ソニーさん、このフランチャイズ売る気全く無かったですよね!)
開発スタジオの閉鎖などの要因でPS4Proに最適化されてないので、解像度足りてない問題や全体的に画面が暗い等、色々物足りない部分もあります。

でも体験としては十分過ぎるぐらいじゃないかなーと思いました。動いてるとあまり気にならないし、むしろ期待以上だった。全編VRで遊べるのもポイント高い。
シム的な挙動ではなく、PGRやGRIDに似たカジュアル寄りなので、何よりも疲れないし普通のコントローラーでダラダラ遊ぶのに適している。

ジジイが車眺めるついでにレースするGT Sportなんかよりはよっぽどレースゲームとして面白い。オススメ。



05: Gran Turismo Sport

[オススメ] ★★☆☆☆  [ゲロ度] ★☆☆☆☆
VR対応は並走車1台とのテストドライブと、高級車を延々と見抜きする車ポルノモードのみ。まさにジジイが車眺めるついでにレースするゲーム。

確かに他の車VRゲーよりは絵面で上を行っている気がするけど、そもそもゴーグルの解像度足りてない問題と、そもそもゲームのメカニック自体が15年遅れ。

まあ1回やりゃあいいやって感じなんですけど、特に首都高など、キャリアモードでのアンロックが必要なコースも多くてなんだかまあ、老後の楽しみにします。。。



06: DiRT Rally

[オススメ] ★★★★★  [ゲロ度] ★★☆☆☆
人生最初のVR体験でこのゲームをお友達のVRセレブ環境で遊ばせてもらった経験があったのですが、当時はビビりまくっていたものの、自宅でじっくり遊んで慣れてくると、やっぱり最適化の行き届いた安定のクオリティを感じました。(もう横転して崖から落ちても動じません!)

ラリーゲーは道が狭くてオブジェクトも近くに密集してるけど、逆に遠景描写が少ない分、処理的にはスペックに優しいのかもしれません。
ハーコーゲーミングPC&Oculusで遊んだ時と比べても、遜色ないというかあまり違いがわからないレベルだと思うんだけど、ともかく十分過ぎる面白さ。VRモードで一通り遊べるのもポイント高い。

PSVRの車ゲーではダントツトップなんだけど、でもこれ国内版出てないので、やっぱ日本国内におけるソニープラットフォームの車ゲーについては根深く残る政治的な山内文字数。

DiRT Rally - VR Update Edition (PS4) (輸入版)

DiRT Rally - VR Update Edition (PS4) (輸入版)



07: RIGS Machine Combat League

[オススメ] ★★★☆☆  [ゲロ度] ★★★★☆
おっさんの夢を叶えるバーチャロン的なロボ対戦ゲー。ゲリラゲームズが関わってるだけあって滅茶苦茶丁寧に作り込んである。ローカライズもバッチリ。

周りをうろついてるロボを横目にブリーフィング、チュートリアルが始まるくだりで徐々にアガってく感じもたまんないし、クラス毎で全く変わるロボの特徴も面白い。
でもこれ酔いやすい人は絶対酔う系だと思います。チュートリアルの時点ではそんなでもないかなと思ったけど、本番となるとスピードも早いしとっさの判断力も必要なので、かなりのニュータイプ属性が必要かと思われます。

とってもおもしろいゲームなんだけど、こういうの、遊ぶ前から敬遠しちゃう人も多いんだろうなあ。。。



08: STARBLOOD ARENA

[オススメ] ★★★☆☆  [ゲロ度] ★★★★☆
HALOのバンシーみたいなビークルに乗って対戦するゲーム。
これもおっさんの夢を叶える系だけど、これもゲームの性質からか、全く人がいないので終りの無いマッチングが延々と続く。とはいえボット相手でもそこそこ楽しい。

エイムは目線で合わせる系で楽なんだけど、大昔にあったディセントっていうFPSみたいな完全360°移動、かつ横方向にもグルングルン回るロールも基本動作に入ってるので、こちらもかなりのニュータイプ属性が必要かと思われます。

この手のVRゲー、個人的にはもの凄いポテンシャルを感じるけど、(体質的な)適正を持っている層が限られる分、ジャンルとして育てるのが難しそう!



09: Call of Duty: Infinite Warfare Jackal Assault VR

[オススメ] ★★★★☆  [ゲロ度] ★★☆☆☆
無料ゲー。CoD:IWのスペースドッグファイトのくだりを抜き出したやつなんですが、これめっちゃ面白いしちょうアガる!

チュートリアルからの1エリアのみの短いゲームなんですが、サクッと遊べるだけにちょいちょい遊んでしまう。
調整部分がかなり作り込まれているのか、直感的にストレス無く遊べるスターフォックスVR的なゲーム。
このフォーマットでまるっと1本作ってくれないかなー。
(「Star Wars Battlefront Rogue One: X-wing VR Mission」はまた別の機会に)



[GOTY] 10: ASTRO BOT: RESCUE MISSION

[オススメ] ★★★★★  [ゲロ度] ★☆☆☆☆
これが遊びたくてPSVR買った。
遊び始めて5分(いや、最初のステージが始まった瞬間かもしれない)オールタイムクラシック入りを確信させられたキラー中のキラータイトル
ロクヨンで言うマリオ64にあたると言えばわかりやすいですが、ハードの特性を隅々まで活かすという意味ではマリオ64を超えているかもしれない。

もし任天堂VRやってたら、まず最初にこういうのぶっ込むんだろうなあ、と思うぐらい丁寧な作りで任天堂的なプラットフォーマー
ギャラクシーやオデッセイ的なトリッキーなレベルデザインではなく、3Dランドとかあそこらへんに近い。キャラも抜群に良い。

ゆっくり動く遊園地のアトラクションに乗りながら、自分の周りをウロチョロとキャラを動かす3Dアクションな感じですが、テンポが良くて区切りが短い分疲れにくいのと、収集系のやりこみ要素も、見つけてからの救出作業がイチイチ面白いのでちょうハマる。

自分が手に持っているコントローラーと、VR空間上のコントローラーをシンクロさせて、キャラを助けるアイテムをそこから放出するギミックも面白い。
まさにアイデアの塊なんだけど、浮かぶドヤ顔や知育玩具臭とか、(WiiUの頃の任天堂的な)嫌味が全く無いんだよな。最高。




まとめ

ASTRO BOTやりてーなーと思ったにしても、Special Offerの激安セットが出てなかったら買ってなかった気がする。
正直PSVRゴーグルとPS4Proのスペック上、全然期待はしていなかった。だが結果的にすげーいい買い物した。
(PSPlusのフリープレイで元々所持してたゲームが多かったのもある)

というそもそもの期待値の低さが要因かと思えばそうでもなく、予想以上に丁寧に調整されて作りこんであるゲームが多かった印象が強かった。特にソニーのゲームと独占タイトル。

VRってまだどうしてもスペック上の話題に行きがち。(実際は期待以上だった)
でもPSVRの箱を開けてからのセッティング、実際ゲームを遊ぶまでのシンプルさ、日常的に使うが前提の簡略化と煩雑さの(できる限りの)排除。

家庭用機でのVR体験って部分で相当な労力を使っていると思うんですが、そこをもっとアピールすれば良いのに!!!
とか思うんだけど、やっぱVRってプロモーションが難しいですよね。。。実際ゴーグル被って動いている映像を体験しないとわからない!

VRモードの単なる(しょっぱい)出力動画をYoutubeで観ただけのエアプ評価で溢れかえっている現状も、良作あるいは名作を埋もれさせてしまっているよなあ。。。

中篇に続く。


2018年音楽のまとめ(こじぺミュージックアワード2018)

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はじめに

メンヘラ属性の女が歌う情念系ロック縛りのこじぺミュージックアワードですが、今年もいつもの様に適当に選んでいたら、なんだか去年選んだ人の新譜紹介みたいなリストになってしまったので、今年はちゃんと曲数を絞りたいと思います。
全30曲。今年は洋楽も入れます。

ちなみに去年はこんな感じでした。 kojipe.hatenablog.com

1アーティスト1ソングルール、ランキングは一切無し。今年刺さった曲をダラダラ羅列するだけ!
※「メンヘラ属性の女が歌う情念系ロック縛り」は(あくまでも)初期コンセプトです。

それでも長くなりそうですが全30曲、張り切ってどうぞ!


前篇(チャットモンチー完結とその周辺)

01: CHAI「Make Up! Make Up!」

これ、えっちゃんが歌うのと本物のブスが歌うので、だいぶ印象変わるなーと思いました。
やっぱり本物のブスが歌うとCHAIの曲になっちゃうなあ。ごっそり持ってかれた感じがします。
今年出たチャットモンチーのトリビュートアルバムからの選出ですが、選曲とキャスティングが絶妙過ぎる、チャットモンチー愛に溢れる名盤でした。


02: きのこ帝国「染まるよ」

別れた男の事を思い出して、吸った経験の無い煙草を吸ってみる歌。元ヤン属性の高そうな福岡さん本領爆発の女の情念ロック。
これもえっちゃんが歌うのと佐藤千亜妃が歌うのではだいぶ印象が違うどころか、これは最早佐藤千亜妃の歌でしかない。これが艶の差か。
とはいえチャットモンチーって出てきた時はえらく幼く見えたけど、シャングリラの頃は既に20代半ばだったりして、もういい大人の女だったんだよな。


03: 川谷絵音「真夜中遊園地」

チャットモンチーで最もロックな曲かつ一番好きな曲かもしれません。
原曲は高橋久美子節炸裂の疾走感溢れる超名曲ですが、歌詞の本質、曲の大事な部分を壊す事なく、それでいて川谷絵音自身の世界に丁寧に落とし込んでいる、とても素晴らしいカバーだと思いました。

https://itunes.apple.com/jp/album/chatmonchy-tribute-my-chatmonchy/1361437151?uo=4&at=1001lHPy

iTunes盤は上記のきのこ帝国と川谷絵音が入ってないのでCDを購入しましょう



04: チャットモンチー「恋の煙[同期ver.] with 小出祐介

Base Ball Bear枠でお願いします。こちらはセルフカバーかつ同期の小出祐介とのコラボ。
原曲はえっちゃんのふり絞る様な叫びが印象的だったロックナンバーでした。
それがデュエットになったせいかこれが年輪の積み重ねなのか、なんというか、大人の余裕や楽しんで歌っている感じが、とても同じ歌詞内容の曲とは思えない、素敵なポップチューンに変化しているのにびっくりしました。
原曲との聴き比べはこれが一番おもしろいかもしれない。




05: チャットモンチー「たったさっきから3000年までの話」

高橋久美子脱退後のチャットモンチー、楽曲面で彼女たちのロックを担っていた部分がごっそり抜けた事で、音楽性は変化したものの、その後もコンスタントに名曲を残してきました。
えっちゃんの歌詞は具体性が強い(バンプやラッド的な)作文みたいなスタイルとも思える。
彼女達もいい大人の女になり、コンビニエンスハネムーンで現在の自分、マジョリティブルースで自分のルーツを振り返り、そしてバンドにおけるこのラストチューンで遠い未来の自分を(あくまでも)等身大で綴る事で、バンドのエンディングを綺麗に締めた。本当に素晴らしいキャリアだったと思う。





中篇(洋楽篇)

06: Kendrick Lamar, SZA「All The Stars」

今年のアメリカ(だけでなく世界)を象徴する曲その1。
ヒップホップがロックに替わるメインストリームになったのは、今に始まった事ではないのは勿論認識しています。
ただ、カニエであったり、Jay-Zビヨンセにしても、彼らの楽曲や言動からは、常にアフリカ系アメリカ人の成功者としてのセレブ視点から発していた印象があったので、(大多数の貧困層に向けた)社会性は殆ど感じられなかった。
そこで実際にアメリカの現実に降りて来て、世界に向けて狼煙を上げたのが、近年のケンドリックとシザの成功からの(ディズニー映画)「ブラックパンサー」の歴史的なヒットであり、それが早々と2018年のシーンを決定づけてしまった。




07: Childish Gambino「This Is America」

今年のアメリカ(だけでなく世界)を象徴する曲その2。
遠い東の国から見ていると、マジョリティのセレブが差別や社会問題を唱えたり、慈善活動に注力しても、結局(目を向けてもらうという本来の目的より)自身の理解を示すパフォーマンスにしか見えないという印象は昔からあった。トランプが大統領になった経緯もそういう事なんだろうと思うところもある。
そもそもロックって反体制の象徴的な文化だったと思うけど、所詮は白人の音楽なんで、2018年でようやく、カウンターカルチャーがメジャーストリームに変化する過程で、この様なシンボルが産まれたのもすげー腑に落ちる。




[SOTY] 08 : THE 1975「Love It If We Made It」

1975だけど80年代ぽいというか、丁度自分が洋楽を聴き始めた頃に好んでいた音楽に似ている(例えばTears For FearsとかINXSあとU2)のもあり、個人的(75年生まれ)には特別なバンド。
とはいえ、歌っている内容は今まさに起こっている事で、それがとんでもなく辛辣だったりする。
"Modernity has failed us. And I'd love it if we made it."
”近代は俺達を落第にした。それでも俺達が(何か)成し遂げられたなら最高だろ”
このフレーズが今年、世界のいたる所にあったムーブメントを集約している様にも思えている。




09: Arctic Monkeys「Four Out Of Five」

童貞臭プンプンのガレージバンドから始まり、突如前作で(背伸び気味)ツッパリロケンロールにイメチェンしたと思ったら、今回はセレブリティ溢れるジェントルメンに進化。やっぱりこいつらかしこい!
前作の様なわかりやすいロックではないですが、このアルバムの曲をかけるとうっかり通して聴いてしまった的なしぶ~い深み。まさに大人の味わい!




10: Weezer「Africa」

リアルタイムは知らんけど、そもそもTOTOというバンド自体、ギターとドラムの人のバンドで、ボーカルは毎回コロコロ変わってる印象があったので、過去のヒット曲を思い浮かべても、ボーカルの顔だけぼんやりぼかしが入っているモブみたいな人という記憶しか無い。
そのTOTOの大ヒット曲で、このカバー自体めちゃくちゃ原曲に忠実なんですが、一瞬でまるっとウィーザーが持ってっちゃった気がするし、もう今後この曲を歌っている人はリヴァースしか思い浮かばないと思う。(アル・ヤンコビックではなく)




11: The Chainsmokers「Sick Boy」

みんな大嫌いチェインスモーカーズ。特に音楽方面で、本国でのアリ/ナシって、こっちで暮らしてるとなかなか伝わりにくいものですが、個人的には素直に面白い音楽だと思っていて、毎度新譜を楽しみにしてる人達ではあります。




12: Superorganism「Everybody Wants To Be Famous」

みんな大好きオロノちゃん。世界中に散らばったネット上の知り合い同士がバンド作ってみたら売れてしまった未来のバンドの形。
デビューシングルの時点では若干懐疑的ではありましたが、今年のアルバムを聴いてああもうずっと応援しますってなった。
ただ、実際問題無駄にメンバー多くないですか???コアメンバーは限られてる気がするんだけど。
今の形だとバブル期の米米クラブとかチェッカーズみたいな(いらない子どうする的な)痛そうな問題も勃発しそうなのが非常に気になる。。。





後篇(本編)

13: リーガルリリー「僕のリリー」

個人的にはポストチャットモンチー的な存在は不要だと思っている。Hump Backもリーガルリリーも好きだけど、既に独自の音楽を持っているし、迷惑なだけだろう。
今年出た3枚目のEPからの選曲ですが、彼女達の世界観の完成形と(ファースト以上かもしれない)破壊力を感じました。
個人的には今現在ライブを観たい一番の日本のバンド。AppleMusicとSpotifyでも解禁されたので、是非聴いて欲しいバンドです。
※できればCDを買って彼女達に現金を還元しましょう。




14: さよならポエジー「その一閃」

前作のデビューアルバム「前線に告ぐ」も紛れもない名盤だったのですが、内容的には少し後ろ向きな部分もあった。
でも今年のアルバム「遅くなる帰還」ラストのこの曲で、まだ迷いは見えつつも、「時代よ 僕を選んでくれないか」と歌っている。
クリープハイプやマイヘアと比較される事も多いバンドかと思いますが、生々しい直接的な言葉を使わずに、感情や物語を力強く表現できる文才は希有なものだと思っています。
※この人達はまだCDを買わないと聴けないバンドなのでCDを買いましょう。




15: SIX LOUNGE「LULU」

この曲はミシェルっぽいガレージロック調ですが、アルバム聴いてみると、フォークぽかったり、J-Rockど真ん中のポップチューンだったり、引き出しの多い器用な方達だなあという印象を受けました。
とはいえ、ごった煮って薄まってる感じは全く無く、ぶっとい芯が真ん中に突き刺さっているような、今や貴重な純粋かつ硬派なロックバンドだと思っています。




16: odol「時間と距離と僕らの旅」

音が好き。トラックが気持ちええ。濃いめのプレイリストに入れておくと、良い塩梅の箸休め的な心地良さが得られる曲がとても好き。
去年選んだ雨のパレードとかにも共通する、心地良いまま聴き流すも良し、じっくり聴き込むも良しの個人的には貴重なアーティストさんです。




17: Homecomings「Hull Down」

俺Homecomings好きです。おれがHomecomings好きですの文句あっか。
ヴィレッジヴァンガードで流れていそうな音楽ですが実際流れていますよね。昔ビレバンでシャザームしたのがきっかけでよく聴くようになったバンド。
こちらもがっつり聴く事はあまり無いけど、ふと流れてくると(耳も気分も)心地よくさせてくれるので、プレイリストにはいつも入っている。




18: 羽生まゐご「現世巡り」

ボカロの人。DAOKOさんのアルバム聴いてたら昔の米津っぽい曲が入っててこれ絶対米津だろと思って調べたらこの人だった。
とはいえ米津クローンかというとそうでもなく、初期米津にあった民謡調のトリッキーなテイストにフォーカスして独自の世界観を作り上げている印象を持ちました。
今年出たアルバムはこれまでのベスト的内容だったので、近年の米津に退屈していた自分としてはあああ俺こういうのんめっちゃ好きなんやで~という感じですげー楽しめた。
この人はこれからどんなアーティストさんになっていくのだろう???




19: 吉澤嘉代子「女優」

私こういう音楽も聴くんですよーアピールからの選曲。
なんかおしゃれ寄りのやくしまるえつこ的なすげえ雑な先入観と印象のみで、正直こまめに新譜を追っかけたりアルバム単位でがっつり聴くタイプのアーティストさんではなかったのですが、今年出たアルバムがとても良かったので、あらためてざーっと聴いてみたら、やっぱり俺が好きな女が俺が好きな声で俺が好きな歌を歌う俺が好きな音楽だった。




20: edda「夢のレイニー」

Aimerに似た自分の好きな歌声だなあと思って聴いてみたものの、自分で曲も書く方なので、独自の世界観はすぐに感じ取れました。
物語仕立ての歌詞やアルバムの構成など、プレゼンテーションとプロデュース能力に長けた方だなあと思いました。
曲も良いし純粋に面白い音楽だと思ったので、これからも応援していきたいアーティストさんがまた増えたと思っています。




21: 春ねむり「アンダーグラウンド

全然ロックじゃない。だけどすげーロックを感じるのは、初めて楽器を手にしたティーンが曲を作って自分の感情をおもくそ吐き出した的な(かつてのロックにあった)初期衝動からの破壊力を強く感じたからだと思います。
DAOKOさんとかとはまた異なる系統の、(女による)オトコマエな歌詞も力強く面白い、こちらも末永く応援していきたいアーティストさんの一人です。




22: 羊文学「マフラー」

昨年のデビューから、(期待を超える形で)飛躍してくれたバンド。彼女たちについては最早大物の風格すら感じる。
初期きのこ帝国に似たシューゲイザー的な女のロックですが、(佐藤千亜妃個人の)内省的な部分が占めていたきのこ帝国に対し、この羊文学は外に向けた力強さを感じます。(どちらが良い悪いではなくどっちも好き)
今年のフルアルバムで一気に突き抜けた印象を強く受けました。




23: DAOKO「終わらない世界で」

なんだかんだ毎年だをこさんの曲は選んでる気がしますが、こちらはもうすっかり大物。紅白で米津との共演が観たかった。
和製リアーナかと言わんばかりのコラボレーションモテモテアーティストさんになっちゃいましたが、今年の活動はDAOKO自身の飛躍の年だったと思っています。
初期に比べて明るい曲が増えたけど、魅力が薄まった様なセルアウト感は全く感じず、自身の幅をどんどん広げていけるタイプのアーティストさんだったんだなあと思いました。




24: 大森靖子「死神」

若い頃、こういう音楽を聴くと心酔する様にのめり込んで、深い深い闇に落ち(戻ってこれない)タイプの痛い奴だったのですが、自分もいいおっさんになったせいか、こういうの、今ではなんか俯瞰するよなスタンスで向き合う事ができちゃう様になってしまった気がする。
己のメンヘラ属性が死んだのか感受性が死んだのか。
相変わらず救いの無い歌だなーと思いつつも、この人の場合、毎度毎度曲の力に圧倒されてしまう。
でもやっぱこの様な音楽ばかり聴いてると、気づいたら救いようのないおっさん(今の俺)になってしまうような気がするので、たまにはしょうもない(君を守るから)(涙ぬぐってほら元通り)(会いたいけど結局会えなかった)音楽も聴きましょう。




25: アイナ・ジ・エンド「きえないで」

BiSHの音楽は大好きなのですが、いまだアイナ以外の面子に全く関心が向かないというのが懸念ではあった。
ビジュアル、パフォーマンス的にもベビメタには敵わないと思うのと、元々本家のBiSの方も復活して同じ様な事やりだしたので、大人の都合でなんかおかしな事になるのが心配でならなかった。
で、このソロシングルを聴いてあらためて強く強く思った!とにかくアイナだけは(キャリア的に)守りたい!消えないで!




26: BABYMETAL「Distortion

久しぶりの新曲で超王道。ギターの方が亡くなったり、先のYUIMETAL脱退など、メタルバンドにありがちな困難なキャリアを歩み始めていますが、マトモに世界で勝負できる唯一の日本代表アーティストとして、永遠と応援していきたい。




27: ぼくのりりっくのぼうよみ「輪廻転生」

元々曲は書かない人なのと、大半を占めるササノマリイ作の楽曲と、それ以外の曲とのブレは気にはなっていた。
多少生き急ぎな印象もあったので、引き際としては潔いと思いますが、5年、10年後に成熟して進化した姿が見れたら嬉しい。




28: 女王蜂「HALF」

自身の内面を、一貫して「闇」としてさらけ出すスタイルを続けていたアヴちゃんが、この2018年にこの曲を書いたのも偶然とは思えない。
アジア系とアフリカ系のハーフ、かつトランスジェンダー。その自分自身をひたすらポジティブに、80年代歌謡ロック調のキャッチーで力強い曲に乗せて、とにかく今の人生を楽しんでいる(つよい)アヴちゃんが全身に伝わってくる歌。
女王蜂というバンド、アヴちゃんというアーティストの大きなマスターピースとなった名曲だと思っています。




29: Nulbarich「Kiss You Back」

正直好みのバンドではなかった。俺の中ではサチモスと同じ括りのやつ。
ただ、この曲がラジオから流れてきた瞬間、思わず手を止めてしまうような、印象的な導入からサビの破壊力まで、所謂キラーチューンと呼ばれる名曲に必要な要素が全て備わっている様な、溢れる自信と力強さを感じる曲だと思いました。




30: 折坂悠太「平成」

平成の最後に平成の歌。どこか懐かしさを感じるのは、自分が若者として生きた平成(90年代)を思い出させる曲だからだと思います。
そして90年代(後半)の日本のロックは、70年代のリバイバルでもあった。
だから、たとえ少しでも平成を生きた、今現在生きている全ての世代に響く曲の様な気がしている。





まとめ

今年聴いていた音楽の中心にあったのは、まずチャットモンチー完結であり、それが与えた影響とその周辺が占めていた部分は少なくないです。

昔付き合っていた女が好きだった音楽、自分もそれをえらく気に入っていたとしても、その関係が終わった後、なんでか距離を置いてしまう経験ってないですかね?(個人的にはチャットモンチーフィッシュマンズとか?)

個人的には00年台で最も過小評価されたバンドの一つだったなーと思うのですが(もう一つはアジカン
あらためてざーっと聴き込んで、最後のMステのやつとか観ちゃうと、やっぱチャットモンチー、みんな(特にミュージシャン界隈)に愛されたバンドだったんだなーと思いました。

あとランキングは一切無しと言いながらSOTYを決めてしまった。。。だってまあ、あのアルバム(タイトル長い)、、凄かったですわ。。。

いろんなとこで2010年代のOKコンピューターや!みたいな中高年しか理解できない例えを見ましたけど、きっと10年20年それ以上語られ続けるアルバムになるんでしょうね。
仮に20年後、こういう音楽が出てきても、2030年代の「ネット上の人間関係についての簡単な調査」みたいな語られ方はするんだろうか?(タイトル長えし)

今年は久しく音楽が世界、社会、時代に牙を剥いた年だったのかなあという総括で締めさせていただきます。

おわり。


おまけ

今回選曲したプレイリストはこちらになります。(一部除く)
良いお年を~!

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2018年の4KHDRゲーミング(倍速パネルのススメ)

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はじめに

自宅のゲーミング環境を完全4KHDRにした。
別にそのつもりは無かったけど(いつもの様に)気づいたらそうなっていた。

なんとなくドンキでクソ安い4Kを買って、PS4Pro、XboxOneXを導入、って低予算低コストの流れだったら、きっと本気でがっかりしてたと思う。
(とはいえ大きな価格差があるわけでもない)

現状のコンソール機やPCのグラボは、ハイスペックなものでも、1080pでの60fpsを基準としているので、(RTX2080とか出ちゃったけど)
ゲームを遊ぶにおいては、解像度が4Kに上がることによる、フレームレート(描画速度)とのトレードオフはどうしても避けられません。
GTX1080積んだPCでも、いろいろ環境効果を妥協しないと、4KHDRで安定した60fpsのアウトプットは厳しい現状。

断言できるけど、ビデオゲームの体験上では、解像度よりフレームレートのほうが、幸福感に関わる比重が大きいです。
4KHDRの超精細で鮮やかな映像を30fpsで遊ぶよりも、FHDでも60fpsでヌルヌル動いてくれる方が、よっぽどの安心感と多幸感が得られます。

結論的に、まだコンソール側のパワーは圧倒的に足りておらず、その時が来てもなお、6K8K10K12Kと終わりの無い探求が続くのでしょう。


現実を見た(2018・冬の終わり)

XboxOneX、PS4Proと、ハードの買い替えをしました。(転職して収入が増えた)
とはいえ遊んでいた環境はソニーのFHDブラビアでした。勿体無い。

ただ、PS4Proのブーストモード、スーパーサンプリングという機能が大変良くできていた。

アプリごとの対応や最適化がなくても、そのゲームが可変フレームレートを採用していれば、勝手にフレームレートを上げてくれるってやつ。ブーストモード。
スーパーサンプリングは、使っているテレビが4Kでなくても、アプリ側が4K対応しているタイトルならば、FHD環境でも勝手にMSAA処理を行ってくれる機能。
両者とも非常に汎用的。

一方XboxOneXは完全に(互換性を持った)上位ハードなので、正式にエンハンス対応しているタイトルでないと、その恩恵を得られない設計なものの、こっちの方が数値的なスペックは全然上なので、当初はサイコー!Project Scorpioサイコーです!とか思ってた。

しかし米国の巨根信仰の象徴であり史上最強のゲームコンソールと思われた、XboxOneXでしても、4KHDR環境での60fps描画は叶わなかった。。。
わけでもなく、Halo5だったりForza7だったり、最適化のしやすい自社タイトルでは実現してるけど、PCをピークに据えてるマルチタイトルはそれほどでもなく、雑な肌感でGTX1060ぐらいのスペックじゃないかなーこれとか思ってる。

PS4Proは、基本的に無印とアーキテクチャはほぼ同じ。
単純にCPU/GPUのクロック数やメモリの容量・データの転送速度を上げるといった、完全に汎用性を重点に置いた設計になってる。
故に発表当時、箱1Xと比べると、イマイチProと付くまでの凄みがよくわからなかった。インパクトが無かった。

さらにPS4Proはネイティブ4K出力もしておらず、WQHDぐらいの解像度をアップスケーリングして4Kモニターに対応させているというのもあり、西洋的な男根思想が根付いているハーコーゲーマーから見ると如何にも軟弱で男らしくない!

ただ、しょうもない事実としてどのみちコンソール側のパワーが圧倒的に足りてない2018年時点、ブーストモードだの、スーパーサンプリングだの、アップスケーリングだの、しゃらくさいやつ。
現状のコストで可能な最大限のパワーと、それに足りない部分を補間する技術を組み合わせたPS4Pro(というかソニー)の設計(というか思想)は正しかった。(続く)





抜け道を見つけた(2018・春の訪れ)

結局4KHDRテレビを買いました。(転職して収入が増えた)
ソニーBRAVIAの今年のモデル、KJ-43X8500Fってやつ。
このブツのスペックに関して、このエントリに関わる重要な部分で注目するのはただ一点、「倍速駆動パネル(120Hz)」ってやつです。

よく聞く液晶テレビの倍速パネルって、スポーツ中継の残像感を無くすとか、そういう用途のオプションだったと思う。
ゲームについてはレイテンシー問題があるんでそれほど求められる機能でもなかった印象もある。
他のメーカーの倍速パネルの仕様についてはよくわからないけど、このモデルに関しては、フレーム補間の精度が半端ない。

「足りぬなら 足りぬフレームを突っ込んでしまえ シネマドライブ」

このモデルの倍速パネルについては、残像感を無くすなめらか設定と、フレーム補間のシネマドライブに分かれています。
このシネマドライブを強設定にすると、体感値でフレームレートが正しく倍になるので、4Kでも30fps固定のゲームなど(アンチャーテッド4等)は、60fps相当の滑らかさになる事で、かなりインパクトがあり、実質的にPS4Pro、XboxOneX等コンソール機のスペック底上げとして十分に機能しています。(Amazonレビューより)

上記Amazonレビューのコピペですが、このレビュー書いたの俺なので問題ありません。
(30人のお客様がこれが役に立ったと考えています)(2018/9/18現在)

元々60fps出てるやつが120fpsになってるかはよくわかんないです。
ただ、4KHDRに対応したが故に30fpsになっちゃった残念なやつ、が、60fps相当でヌルヌル動くのは相当エモい。

4kの精細感に目が既に慣れてる感は、iPhoneとかスマホのせいだと思うけど、HDRはホントに綺麗。
特にBattlefield 1とかのFrostbiteエンジン系のゲームとかDestiny2。最近のだとPS4スパイダーマン
(現在デモ版が出てる)Forza Horizon 4についても、ビジュアル優先の4K30fpsモードでもフレームレート倍でヌルヌル動きます。

ちなみにシネマドライブというぐらいなので、やっぱり映画の視聴が最も効果が高いです。(良くも悪くも)
AndroidTV購入のオマケで、ブレードランナー2049やスパイダーマンホームカミングの4Kバージョンが貰えたので観てみたら、高精細かつヌルヌル挙動が過剰過ぎて、デジカメで撮ったテレビドラマみたいなやっすい映像に見える!
これはこれで結構痛い感じなので(いずれ慣れるのかもしれないけど)(最近のテレビについて)ノーランがキレるのも無理ないと思った。
あと布がバサバサなびくような映像のフレーム補間は苦手らしく、たまに変な挙動をする時もある。



完全4KHDR環境が完成した(2018・夏を迎えて)

正直、有機ELがリーズナブルな価格で出回り始めるまで、高解像度に手を出すつもりはなかったし、
このモデルを知らなければ買わなかったと思う。
仮に他の普通の4K買っててもがっかりしてただけだと思ってます。

2年だったら待ったかもしれないけど、5年経ってもというか(生産的に)有機ELが主流になるのかも疑問になってきたので、
10万そこそこ(分割です)でこのスペックならええんちゃうと思ったら予想を遥かに上回り大正解だった。

ついでにPCモニタも4KHDRにしたけど、HDRが仕事上色々邪魔をするのでOS上でOFFにしてる。
グラボから2出力するとテレビで遊ぶ際に色々不便なので、スプリッタで2分配してるのですが、
4KHDR出力をアウトプット毎に正しく振り分けて分配してくれるかしこいスプリッタは下記しか無いので(色々試した)黙ってこれ使ってください。

あとレイテンシーの件についてはよくわからない(ということは気にならない)んですが、
多分気になる人は気になるんじゃないかと思いますが、俺は鈍感なので気になりません。





まとめ

ゲーミングのメインプラットフォームをSteamに移行しました、と以前どっかで言いました。

とはいえ、今世代のビデオゲームで最も魅力的な独占タイトルを出してるプラットフォーマーは圧倒的にソニー
あと、2Dのインディーゲーを遊ぶのに一番適している環境はSwitchだったりするので、コンソールもまだまだ切り捨てられない。
ああPCゲーミングやっぱめんどくせえなーとかまた思ったりしてるどっちつかずなやつです。

ただ2018年の秋である今現在、
この倍速パネルゲーミングに関しては、全プラットフォーム対応なので、全力でお薦めします!!!
PS4版モンハンワールド(高解像度優先設定)を60fpsで遊びながら。。。)

おわり。

オーディオ周り試聴する時に聴く曲リスト

はじめに

去年イヤホンやヘッドホンなど、オーディオ周りで散財した際に、試聴でよく聴いていた曲を晒します。

元々試聴とは言え好きな曲でという前提はありました。
ただ、(高価なブツに)耳が肥えるに従って、あくまでも事務的に、ブツの差が判定しやすいという方向に傾いてきた結果、このようなリストに落ち着きました。
あとなるたけ音の少ない曲のほうが出力の差がわかりやすい気がする。

今回は短い作文です。全10曲、張り切ってどうぞ!

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Jay-ZEmpire State of Mind (feat. Alicia Keys)」

キックの低音で始まりラップから女性ボーカルへの流れ。
過剰に音が多くないので、低音から高音まで、音が綺麗に分離されて出ているかを認識しやすい気がする。
あと耳の裏と首の後ろの間あたりでパーカッションがポコポコ鳴ってるの、空間の広がりがちゃんと出てるかを判断しやすい。




Kanye West「Heard 'Em Say (feat. Adam Levine)」

上と同じ系統。低音で始まってラップと高音ボーカル(マルーン5の人)の流れ。
この曲ではブリブリしたベースの音がちゃんと出てるかを注目したいです。
ピアノリフも入って、こっちの方が若干歌ものな感じの流れから、次は女性ボーカル枠へ入ります。




Regina Spector「Fidelity」

曲としては「Us」の方が有名だけど、こっちの方が音が少ないので、試聴とかだと差がわかりやすい。
声域が広く、声が太めに綺麗な方なので、高音から中音域までしっかり出てるかの差が見極めやすい気がする。
楽器の数は少ないですが、かえって何処で何が鳴ってるか、空間がしっかり再現されてるかも見極めやすい。




Beck「Dear Life」

とりあえずこの曲が綺麗に鳴ってたらもうオッケーな気がする。超好きな曲だし。
最近の曲だからなのかなー。いろんな音が綺麗に何処で鳴ってるか、上に書いた事全部ひっくるめて差がわかりやすい曲。
こっからギターが入ってきてロック枠へ突入します。




Queens of the Stone Age「No One Knows」

ギター、ベース、ドラム、ボーカル、全てのパートがカッコいいロック的にちゃんと聴こえてるかと、空間の位置関係を事務的に判定できる曲。
あとデイヴ兄のドラム枠。




Arctic Monkeys「I Bet You Look Good on the Dancefloor」

ギター、ベース、ドラム、ボーカル、全てのパートがカッコいいロック的にちゃんと聴こえてるかと、空間の位置関係を事務的に判定できる曲その2。
言葉的には矛盾してる気がするけど、荒々しいロックが(荒々しいまま)綺麗に出力されているかを判定しやすい曲だと思います。




The Dead Weather「Blue Blood Blues」

ジャックホワイトさんのロックがカッコよく聴こえてるかを判定するためだけの選曲です!!!




Knife Party & Tom Morello「Battle Sirens」

EDM枠その1。ダブステ~ップ!!!(消えゆくジャンル)
ていうかここトムモレロさんのギター枠です。(代替としてパシフィックリムのメインテーマでも可)




Skrillex「With You, Friends (Long Drive)」

EDM枠その2。スクリぽいけどちゃかちゃかやかましくなくて、とても綺麗な曲なので好きだからという理由。
スクリレックスダブステップで括ると英国人がブチ切れるって本当?)




GLaDOS & Jonathan Coulton「Want You Gone」

EDM枠その3。ラスト的にネタっぽい持って行き方とは重々承知しています。
でも超名曲だし、試聴とは言え好きな曲でしたいもんでしょ。
この曲が最高に染みる環境で音楽が聴けるのならばもう言う事は無い。

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まとめ

最後にオーディオ周りの試聴をするお店について書いときます。

つうか都心ならeイヤホン(聖地)なんだろうけど、秋葉原微妙に遠い(世田谷在住)のであまり行ってないです。 でも店内は落ち着いていて試聴機の状態も良く、店員さんも過剰に絡んでくるスタンスではないので、とても良いお店だと思います。

渋谷のツタヤに間借りしてる方は、モノによっては明らかに(いつまでも)ぶっ壊れてたりするのであまりオススメしない。 ヨドバシとかの量販店も試聴機の状態があんまり良くない事が多いです。

一番お世話になったのが中野ブロードウェイのフジヤエービックさんですが、 散々試聴しといて最終的にはAmazonでポチる人なのであまり大きな声では言えない。

おわり。

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2017年音楽のまとめ(こじぺミュージックアワード2017:邦楽編)[12/29追記]

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はじめに&去年のおさらい

メンヘラ属性の女が歌う情念系ロック縛りのこじぺミュージックアワードですが、今年は音楽を聴く時間が圧倒的に多かったのでブログでやります。
かなり雑に進めます。1アーティスト1ソングルール、ランキングやカテゴリ分けは一切無し。今年刺さった曲をダラダラ羅列するだけ!数も決めてない!

あと、とりあえず去年はこんな感じでした。
SOTY:やくしまるえつこ「わたしは人類」、Aimer「蝶々結び」
AOTY:大森靖子「TOKYO BLACK HOLE」、シナリオアート「dumping swimmer」、雨のパレード「New generation」、BABYMETAL「METAL RESISTANCE」

補足として、Apple MusicとSpotifyメインなのでインディー系が多いです。
洋楽については、気になったものはチェックしていますが、基本的に年末のPitchforkやNMEのまとめを見てザーッと後追いで聴く感じが多いので、今回は邦楽に絞ります。

あと「メンヘラ属性の女が歌う情念系ロック縛り」ってのはあくまでも初期コンセプトなのであまり気にしないで!

長くなりそうですが全45曲、張り切ってどうぞ!


とおもったけど。。。(12/29追記分)

どうせ12月なんて、と思ってたところで飛び込んで来たふくろうず解散のニュースに酷く感情を揺さぶられつつも、
ちょいちょい良い曲、アルバムがリリースされてたので追記いたします。抜けてたのもしれっと追加。

長くなりそうですが全45+7曲、(あらためて)張り切ってどうぞ!

Charisma.com「りぼん」

普通のOLさんを引退してやっとメジャーデビューしたと思った途端に解散してしまった。
MCの人は活動を続けるんだろうけど、この人達の音楽のフックはトラックにあると思うので非常に残念。
活動集大成のベストアルバムに収録された新曲ですが、この人達の魅力が凝縮されたとてもカッコ良い曲。




amazarashi「フィロソフィー」

ラッドの暗黒面と尾崎のハイブリッドな感じで、ずっと聴いてると、鳩尾の辺りに何だかどんよりとしたものがずーんと溜まっていく様な重く重く暗い音楽なんですが、やっぱりこれも(ダークサイドで)17年を象徴する音楽なんだなーと思う。
最初に聴くなら「ラブソング」あたりが聴きやすくてオススメ。




やくしまるえつこ「ヒゲちゃん」

1分20秒のえらく短い曲ですが(個人的に)めちゃくちゃ染みる猫ソング。
この人の名義の位置づけ、どんどん曖昧になってきた気がしてたけど、これは正しくやくしまるえつこの歌と思える良曲。




DAOKO×岡村靖幸ステップアップLOVE

岡村ちゃん枠でお願いします。90年代のサブカル界隈で岡村がデブになった!岡村デブ!と罵られ続けた不遇な時代を乗り越えて、体を絞って薬を抜いてカッコイイおっさんとしての完全復活がすっかり定着した近年の岡村さん。
だをこさんとの絡みも相性が良く何よりも楽しそう!
プリンス的な全盛期のアクの強さが抜けた分、個人的には今の岡村さんのほうがカッコよくて好きです。




高井息吹「Carnival」

曲によって声質を器用に変えてくるので、アルバム通して聴くと全く展開が読めない!
ひでえ雑な例えをするとYUKIっぽいクラムボン、女フィッシュマンズ、でも矢野顕子ほど頭おかしくなさそう。
全編上質なポップソングが詰まっていて、取り上げた曲だけでなくアルバム全体でオススメします。




BiSH「My landscape」

エアパンクと言うよりシャウトのできるベビメタみたいな印象だったのですが、今年のアルバムは丁度ももクロのバトルアンドロマンス以後てきな突き抜けた印象を感じました。
今まで若干軽く見てた気がするので、今後はしっかり追いかけていきたい!




佐藤千亜妃金子ノブアキ小林武史「太陽に背いて」

小林武史佐藤千亜妃に目を付けたという情報を耳にした時から、おれのメンタルは酷く酷く掻き乱され続けています!!!
歌姫喰らいかつ才能あるアーティストのキャリアクラッシャー小林武史の権力、利権に惑わされず、負けるな佐藤千亜妃!!!負けるなきのこ帝国!!!粉雪の様に舞い散って消えないで!!!




(追記はここまでー!)


印象派檸檬 [le:mon]」

2,3年ぐらい前よく聴いていて、最近音沙汰が無いので普通のOLさんに戻ったのかと思ってたけど、やっと本気出した感じのフルアルバムを提げ復活してくれた。
昭和歌謡っぽいテイストを持ちつつも、トリッキーで曲の展開が読めない変な曲が多いけど、わかりやすさととんがった感じを両立させて、良質なポップソングに落とし込める才能を持った貴重な存在だと思っています。




シナリオアート「サヨナラムーンタウン」

アートスクールとかシネマスタッフとかそういうバンド名、見ただけで「ケッ!」ってなる歪んだ人格の持ち主なのですが、この人達は大好き。
元々男女ツインボーカルバンドが大好物というのもありますが、その中でもこの人達は抜きん出てる気がする。




DADARAY「イキツクシ」

ゴシップに塗れても活動のペースは加速するばかりで、全くノーダメージという印象しかない川谷絵音さん。流石インディー叩き上げとしか言い様が無い。
曲は書いてるけど、ベースのおっさん中心のバンドでボーカルも外の人ですが、一瞬で川谷とわかる曲の立ち方は凄いし、10年代を代表するソングライターの一人である事は間違いないと思います。




環ROY「On&On」

えらく久しぶりに見かけたと思ったら、見た目が意識高い系のIT企業の役員やってそうなカッコイイおっさんになってた!
元々ウェ~イ系のヒップホップをやってた人ではなかったけど、この曲に限らずアルバム全体も、いかにもなJ-Rap感は殆ど無く、緻密で大人びた印象。リリックもトラックもとにかくカッコよくて気持ち良い。




DAOKO「拝啓グッバイさようなら」

この選出の本来のコンセプトに寄せるならば、これがベストトラックに近いかも。
ここ数年出てきたネット配信系のアーティストは沢山いるけれど、女性アーティストで括るならばこの人がひとつふたつ抜きん出てる気がします。




トロデイ「青年ナイフ」

00年台前半ぐらいまでのミシェルやナンバーガールの様な、正統派かつあくまでも邦楽であるガレージロックってとっても貴重な存在だと思います!
まだファーストのEPを発表したのみですが、初期衝動溢れる捨て曲無しの名盤である事は揺るぎなく、今後も応援させて頂きます!まだ高校生だって!!!




リーガルリリー「リッケンバッカー

おっさんが泣けるロックを書けるガールズバンド枠の頂点にはいまだチャットモンチーが君臨していますが、一方この子ら何なんだろう?スターになりたい感を全く感じないし。
ただこの曲の冒頭、「君は音楽を中途半端にやめた。君は音楽を中途半端に食べ残す。」というくだりでおっさんはただただ泣くしかない!!!
この曲が入っているアルバム「the Post」は捨て曲なしの名盤なのですが、AppleMusicにもSpotifyにも置いてないので、是非CDを買って彼女達に現金を還元しましょう。




DAOKO×米津玄師「打上花火」

米津枠でお願いします。だをこさんの歌のほうって、とても繊細で不安、つたなさを感じる部分もあるのですが、その心細くざわざわと落ち着かない空気感で始まる冒頭から、米津が歌い出すパートに入った瞬間に、力強くシュワーッと収束していく展開(演出)がえらく痺れた。
やっぱ米津ズルいわ。 天は人によっては何物でも与えやがる!!!




中村千尋「カサネテク(無敵の合コンテクニック!?/重ねドルチェCMソング)」

「#SELFIE」というチェインスモーカーズの曲がありますが、この曲はそれの日本の女の場合バージョンと言う認識です。
この曲のとにかく計算高いクソ女に共感を得るか嫌悪感を抱くかは、聴き手の人間性や闇の深さに委ねる部分が大きいと思いますが、トラック自体はとてもカッコいいので好き。
「#SELFIE」に出てくる、便所でメイクを直しながら(一人の男について)延々とくだを巻くビッチ風女の方が、よっぽどピュアだと思えてしまう自分、まだまだ心の幼いおっさんなのでしょう。




Have a Nice Day!「Fantastic Drag (feat. 大森靖子)」

大森枠でお願いします。SNS、ストリーミング配信等のネット文化をフル活用して、レガシーなメディアの目が届かない土俵で影響力を上げてきた人だと思います。
ただ活動のペースが尋常じゃないので体を大事にして欲しい。




岡崎体育「観察日記」

この人、ウケ狙い的要素の強いリードトラックよりも、アルバムの目立たないところに置いてあるこういうのに名曲が多いので迂闊に見過ごせない。
昭和ノスタルジー的なおっさんにはえらく染みる曲なんで、コイツ年齢詐称してんじゃねえのって思ったりしますが、同じアルバムに入ってる「Snack」も同様の名曲。




白神 真志朗「1LDK」

まずこれが収録されているEPのタイトルの時点でどうなんって思いましたが、トラックがえらく気持ち良い!
歌詞は昭和と言うか90年代前半のバブル期っぽい感じのベタな歌謡曲なのであまり好きではないんですが、トラックが気持ち良すぎてなんか何度も聴いちゃう不思議な曲。




水曜日のカンパネラ「嬴政」

この人達もウケ狙い的な歌詞の曲より、意味不明だけどトラックの疾走感と共に駆け抜ける様なこのタイプの曲のほうが好き。あとおれの好みのタイプの女はコムアイです。




ササノマリイgame of life feat. ぼくのりりっくのぼうよみ

ササノマリイ(以下ササマリ)枠でお願いします。冒頭でランクは無しと言ったものの、今年のベストトラックかもしれない。
この人、華のない米津って感じですごい損してる気がするんですけど、ぼくのりりっくのぼうよみ(以下ぼくりり)さんと組むと、各々の95万パワーが2千万パワーぐらいになる感覚があるぐらい抜群に相性が良い。セルアウトする前の米津の世界観を引き継いでる印象が強くて、個人的には大好物。




CHAI「sayonara complex」

全員ブスを売りにしてる注目のガールズバンド。本人たちの意向なのかメディアの売り方なのかはどうでもいいけど、たま(さよなら人類)みたいな消え方はして欲しくない!
こちらも岡崎体育さんみたいにウケ狙い的なシングル曲より、すみっこにしれっと佇んでるこういう曲が名曲だったりするのでほっとけない!
特にリズム隊のスキルがエグいので本流なら「ヴィレバンの」がオススメ。




Aimer「花の唄」

「蝶々結び」後の展開が良くも悪くも気になって仕方がなかった。とんでもない歌声の持ち主でも、元々曲は書かない、プロデューサーに捨てられる等、惜しくも姿を見なくなってしまう歌姫は多いですが、その中でも飛び抜けたインパクトを与えてくれた歌声の持ち主でもあるので、これからも応援していきたいです。
この曲自体は凄い名曲なんですが、元々アニメの主題歌という影響か、リズムがかなり引っ込んでるミックスになってるのが若干物足りない。




ふくろうず「びゅーてぃふる」

結構キャリアの長い人達ですが、ドラムが抜けてバンドサウンドからポップ路線にシフトしたあたりで、なんかおじさん勝手に渋谷系臭を感じちゃって暫く離れてたんだけど、今年のアルバムは良かった!
曲が抜群に良かったし、ロックとポップスのバランス感、サウンド的にえらく洗練されていた気がしました。
ちなみに個人的な日本のロックバンド最強女ボーカルは内田万里と佐藤千亜妃のツートップです。(声&作曲&顔)




REOL「エンドレスライン」

仕事の関係でネットの歌い手さんを知る機会が増えて、そこでよく聴くようになったのが、まふまふ、れをる、まじ娘さんあたりでみんなメジャーデビューして名義を変えてしまった!
ひでえ雑な例えをすると中田ヤスタカプロデュースの相川七瀬みたいな感じで、歌は結構勢いがあるけど好みは分かれそうな印象があります。




羊文学「春」

初期きのこ帝国の様な初期衝動溢れる女シューゲイザーというおじさんの大好物な物件です。
この曲、曲の展開も凄いんだけど、それをなぞる歌詞の展開が結構インパクトあっておじさん驚いた!
これまだデビューEPなんだよなー。おじさん立ち会えて嬉しい!これからも応援していきたい!




電波少女「クビナワ feat. ぼくのりりっくのぼうよみ&ササノマリイ

電波少女枠でお願いします。ラップの人の事はよく知らない。
フルートループをバックに流れ込んでくるぼくりりさんのくだりから、サビのササマリさんとの絡みまでの流れはある意味無敵感を感じる程痺れた。




ヒトリエ「アンノウン・マザーグース

ボカロ出身の人でも米津がバンプ、ラッドの系譜だとすると、この人はサカナクションの影響が強いと思いますが、バンドとしてのグルーヴ感がとても気持ち良い。
トリッキーだけどわかりやすい、メロディーに富んでいて歌詞の世界観も独特なお気に入りバンドの一つです。




赤い公園恋と嘘

メジャーデビューを期に音楽性が変わる事はセルアウトだとも悪い事だとも全然思わない。インディー時代のキャリアが長いなら良いきっかけだとも思う。
ただ、変化後の音楽が本当にやりたかったものなのかが疑問で個人的にモヤモヤしてたバンドがきのこ帝国と赤い公園
この曲で吹っ切れた感を感じたところでボーカルの人が抜けてしまった。




SAKANAMON「不明確な正解」

結構長く好きな人達ですが、バンド名で損してると思ってならない。元サカナ関係者でも居るんだろうか?(メタリカメガデスレベッカレッドウォリアーズてきな)
曲も世界観も独特だし、とてもおもしろいバンドなのでもっと売れて欲しいです。
この曲は今年一番ギターがカッコよかったで賞。




LILI LIMIT「ERAION」

渋谷系臭いサカナ、棘のないゲス乙てきな器用貧乏バンドな印象があります。良い曲は沢山あるんだけど、常に先人が頭に浮かんでしまう。
この曲はサカナクションのアルバムのリードトラックぽい感じです。でもとてもカッコいい曲!!!




満島ひかり「群青」

満島ひかりFolder5だった事を忘れて久しいと思う事自体忘れて久しいですが、すげー良い曲。すげー良い声。
コッコから棘とメンヘラ属性を抜き出した様な、まっさらで柔らかくて心地の良いバラード。もっと出して下さい。




神様、僕は気づいてしまった「CQCQ」

謎の覆面バンドという体だけどまふまふさんですよね?バンド名、曲、歌詞の世界感、全てが17年を象徴してるバンドだと思います。
とりあえず1曲取り上げましたが、アルバム全体でオススメします。




銀杏BOYZ「恋は永遠」

ド真ん中のド直球過ぎて言葉が全く見つかりません!!!全身全力でアルバムをお待ちしております!!!前アルバムは揺るぎなく10年代のベストであり金字塔。




女王蜂「アウトロダクション」

長いブランクから復活した「奇麗」で、音楽性と声質まで変えて、ひたすら内省的でパーソナルな内容でありつつも、名曲しか入ってない超名盤を発表した後、若干垢抜けた印象のEPを挟んで、今回のアルバム「Q」は一気に吹っ切れた完全復活作だと思っています。
スケール感溢れるこの曲から始まり、全編力強い曲が多く、全く先の読めない一手一手が楽しみな個人的には特別なバンド。




0.8秒と衝撃。「狂音ミク」

結構長いこと大好きで聴いてる人達で、レーベルが変わって「ARISHIMA MACHINE GUN///」で突き抜けた時の衝撃は尋常じゃなかったですが、最近は勢いで突っ走る系の曲をあまりやってくれない気がして寂しかったけど、この曲はおれの好きなハチゲキさんでした。
すげー気難しい頑固職人ぽい感じがする人なのでなんかいろいろあるのかなーと勝手に勘ぐっちゃったりしますが、一生追い続けていきたい最も大好きなバンドです。




ヤバイTシャツ屋さん「ヤバみ」

そろそろネタ切れ起こしそうな気がしてならないですが、メディアを巻き込む手法で一気に勢いを増した人達だと思います。
曲単体では好きなの多いけど、アルバム通して聴こうとするとおじさんなぜか途中で疲れちゃう。




ハルカトミユキ「わらべうた」

この人達もそこそこの長いキャリアになっちゃいましたが、コンスタントに活動を続けても、音や世界観のスタンスが全くブレないのはとても素敵だと思います。
歌詞もかなり内省的で暗い世界観なので好みが分かれそうですが、曲も独特でおもしろいし、個人的に長く応援していきたい人達です。




Scott & Rivers「僕らの未来」

この曲というより収録のアルバム「ニマイメ」が抜群に良かった。
他のバンドのどのアルバムよりもとびきり明るくてポップでまっとうな最高のJ-Rockだった。
リヴァースさん、こんなすげー曲ウィーザーのアルバムに取って置きなよと心配になっていましたが、案の定ウィーザーの新譜はむむむぅ。。といった感じでした。




ゲスの極み乙女。「勝手な青春劇」

ゲス、インディゴ、DADARAY、ドラムの女優デビューと活動自粛とは一体何だったのか?
スベる事外す事のない作品を尋常じゃない活動ペースでブッ込んでくる川谷絵音の最強メンタルこそがおれの最も欲しいものです。




雨のパレード「Shoes」

がっつり音楽と向き合う気分でもない時に、サラッと聴き流すように楽しめる心地良い音楽を作ってくれる人達。
とはいえ淡白で薄味な訳でもなく、じっくり聴きたい時でもその奥深さを味わえる不思議だけど大好きなバンドです。




アンテナ「モーンガータ」

心無いおっさんが声だけ聴くと、ああスピッツね!ってなって会話が止まりそう!
でもくるりフジファブリックもリスペクトに挙げているだけあって、歌詞や曲の展開も面白く、単なるフォロワーでないハイブリッド感を感じました。
まだファーストだし、今後も追っかけていきたいバンドの一つです。




ドミコ「くじらの巣」

ゆらゆら帝国とか銀杏BOYZみたいな、こういう独特な世界観を持った変なロックを作ってくれるバンドって最近少ないので、とっても貴重だと思うしかなりお気に入りの人達です。
とはいえ先人のフォロワー的な印象は全然なく、ドミコ的なオリジナリティーが既に確立されているので、きっと10年先にも好んで聴いているであろう大好きなバンド。




ねごと「アシンメトリ」

結構キャリア長いし名曲も多いけどなかなか表に出てこない印象ありますが、ライブ活動とかは精力的なので根強いファンは多いはず。(もうおっさんだからあまりライブ行かない)
全くブレずにコンスタントに良い作品を提供し続けてくれるのでずっと応援していきたい。
この曲も結構突き抜けてる感じのカッコよくてとても良い曲。




majiko「SILK」

まじ娘さんまじ暗いし重いんだけど聴いちゃうんだよなー。やっぱりおれってこういう音楽が好きなんだよなーって思っちゃう。
メジャーレーベルに移って、曲も音も洗練された印象があるのでこれからも応援していきたい!




The Mirraz「通販番組」

ミラーズじゃなくてミイラズ。確かにアークティックモンキーズの影響は感じるけど、個人的には言われてみれば程度。 それよりも前述のドミコや銀杏BOYZの様な、独特で変、面白い世界観を持っていて、曲もグルーヴ感もとにかくカッコイイバンド。




teto「9月になること」

前述のニトロデイもそうですが、デビューEPをリリースしたばかりで、ライブがかなり熱そうな3ピースバンド。
この曲は女性ボーカルも入ってたりポップな感じですが、全体的にすげーカッコ良かったです。おっさんだけど追っかけさせて頂きたい!




ROTH BART BARON「dying for」

難解で気難しそうなプログレっぽいロック苦手なんですが、なんでかわからんけど、それが実にわかりやすく心に響いてくるという面では、People In The Boxと共にお気に入りの人達。
暫くの沈黙の後、過去作のリミックスがポツポツとリリースされてると思ったら新曲を出してくれた。アルバムはまだかなー?




おいしくるメロンパン「あの秋とスクールデイズ

最初に聴いた時、汚れる前の川谷絵音という印象を持った一方、曲の展開やリズムの部分でフジファブリックをふと思い出したのですが、やっぱりリスペクトに挙げている様で、個人的には即お気に入りリストに追加したバンド。
えらく若い人達なのでこれからが凄い楽しみ!死なないで!!!




ぼくのりりっくのぼうよみ「朝焼けと熱帯魚」

ぼくりり枠でお願いします。この人のササマリさん作でない曲については、個人的にサチモスとかヨギーみたいな渋谷系の臭いが鼻についちゃう人なのでそんなに好みではないです。
やっぱりササマリさんのメロディーにバッチリハマる声なんだよなー。
19才でこの個性の立ち方は尋常じゃないし10年20年先はどんな人になってるんだろう?




日食なつこ「座礁人魚」

この人今年アルバム2枚出していて両方共名盤だったのですげー迷った。
ひでえ雑な例えをするとロックしてるアンジェラアキ。ピアノロックというのも大好物で歌詞や世界観、曲、全てが好みの音楽なので、長く追っかけたいアーティストの一人です。
とりあえずこの曲を取り上げましたが、今年出した2枚のアルバム、「逆鱗マニア」「鸚鵡」は是非オススメしたいです。




ポルカドットスティングレイ「ミドリ」

インディー時代のベストアルバム的な内容のメジャー1stを提げて、今年最も飛躍した人達だと思います。でもなぜかこの曲が入ってなかったのでこれを選んだ。
ニセ林檎、劣化事変的なディスをちょいちょい見るけど、ビジュアルもそんな感じを狙ってそうなので、それが本人達の意図なのかメディアの売り方なのかは個人的にはどうでもいいです。
ただ、椎名林檎アベンジャーズ的な東京事変と比較して、実際聴いてみると、個ではなくバンドとしてのキャラ立ちと、初期衝動的な力強さがそれを打ち消してる印象があるので、個人的にはこれはこれですげー大好き。


まとめ

今回おれ何回米津って言ったんだろうと思うぐらい、17年時点の日本のロックの象徴って米津なんだと思います。
10年代の日本のロックのランドマークって、サカナクションから始まり、中盤に差し掛かる頃から、トーフさんや米津を筆頭に、宅録ネット配信系の人が一気に表に出てきたなあって印象です。
その一方メジャーシーンで急激に飛躍した、ポルカ、ぼくりり、CHAIあたりの活躍が楽しみな来年。

ロックは死んだとか嘆いてる同年代以上のジジイババアはたまに見るけど、10年代の日本のロック、捨てたもんじゃないどころか、しょうもない産業ロックに溢れていた90年代あたりよりはよっぽどレベル高いと思っています。
とにかく不幸なのはそれが耳に届く機会が極端に減ってしまった時代なのかと。

とはいえYouTubeだったりストリーミングサービスであったり、聴き手がコストをかけず能動的に探しやすい時代にもなってるというのも一方であると思います。
ただ、そういう人達にしっかりお金が還元される仕組みがちゃんとできないかなーとは常に思っています。

あと最近の人達に割と共通してる、抽象的内省的かつメタファーに富んだ歌詞や世界観って、サブカルのメインストリームがロックからアニメにシフトした、00年代後半から10年代以降の若者文化が土台になってるのかなーとおじさんは思ったりした。

(今の十代が音楽を始める取っ掛かりって、昔みたいなとりあえずバイトしてギター買って仲間集めて文化祭的な流れってまだあるんだろうか?)

おわり。

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Shure vs Westone戦争!(なんて無かった) ~純正イヤーピース徹底検証の巻~

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はじめに

Shureのイヤホンを使い続けてから、Westoneに鞍替えした際、唯一心もとなかったのが装着感と遮音性でした。

低反発ウレタン素材のイヤーピースと固くてぶっといワイヤーで、耳周りをガッチリ固めるShure製のイヤホンに慣れてしまうと、当初、一見そこらの安物と変わらないシリコン製イヤーピースと、絡まないし取り回しは良いけどやったら細いクニャクニャケーブルのWestone製イヤホンに、なんとなく安っぽい的な物足りなさを感じてしまったのは事実です。

お店で試聴した際は十分な満足感が得られたWestone W40でしたが、いざ手元に届いて外に持ち出し通勤などに使ってみると、実際何らかの違和感は感じていたので、外向きにはあまり適していないイヤホンなのかなとも多少思った。

そこでふと、試しにストックが有り余っているShureのイヤーピースを装着して使用してみたところ、これがまたしっくりくるいつもの装着感が得られたので、ああもうこれでいいんじゃねと自己完結したつもりで居ました。束の間。

しかし、家に戻って、夜の環境音があまりない状態でポタアンかませて使ってみると、、、 あれ、、、薄い??し、、低音死んでね????

気のせいかもしれないし、これから書く事も全部気のせいかもしれない!!!
全部気のせいかもしれないけど、一応調査と検証に基づくレポートです。

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ハウジングの相違点

ハウジングとはイヤホン本体の事です。
こちら、ShureとWestoneのイヤホンで最も異なる点は、ハウジングから伸びるノズルの太さと長さです。


Shureの方が細くて長いです!いっぱいおっきしています。

細くて長い故に、より耳の奥まで入り込むという理屈なんですが、ノズル自体が長くて耳奥まで届くので、遮音用途に特化している低反発ウレタン素材のイヤーピースの影響を受けにくいんじゃないか?という認識(仮説)をまずしました。

逆に太くて短いWestoneのノズルに、Shure製のウレタンイヤーピースを使ってしまうと、奥までしっかりノズルが届いてない分、圧縮した素材が音を殺してしまうんじゃないかと。

でも、ここまではあくまでも想像だったので、ShureとWestoneに限らず、ノズルやイヤーピース諸々について、色々調べてみる事にしました。
(Westoneに合うウレタン製のイヤーピース(コンプライとか)の存在は知ってた)





純正イヤーピースの相違点

Westoneのイヤーピースについて、オススメなどを色々と調べてみると、STARシリコンイヤーチップというワードが出てきます。

サイズはS・M・Lの3種類、それぞれに丈の短いものと長いものの2種類(Lサイズはロングのみ)があります。計5種類。

写真を見ると、サイズ毎に色分けされててカッコイイし、何これ超欲しい!と思って即アマ即ポチデリバリーしそうになった。

だがしかしここはまず一息ついて麦茶をグラス一杯一気に飲み干し一服(アイコス)して心を鎮め、押し入れからW40のパッケージを引っ張り出して中を見てみると、
「なんだよ、、ひととおり全部入ってんじゃん!!!」
という予想通りの展開に。。。

こちらShureとWestoneの純正イヤーピースの比較になります。

ここで選んだのは、ロング丈のイヤピを幾つか取り出し、自分の耳に合いそうな赤い印のMサイズを選びました。
購入した状態ではMサイズのショート丈のものが装着されています。(だからや!)

Westoneのイヤーピースの場合、ハウジングノズルの短さに対して、イヤーピースの穴が深めになっているので、ロング丈のイヤーピースを使うと、さらにそれだけ耳の奥までイヤーピースが潜り込む形になります。

あ゛あ゛!?ノズルが短くて穴の丈が余るならShureの付けた時と同じじゃねえかよ!!!
って、僕も今書いてて思いました。
しかしここで重要なのは、こちらは薄くて柔らかいシリコン素材という点です。

有り難い先人の教えに従い、ロング丈のシリコン製イヤーピースを、耳の奥までおもくそ突っ込んでみます。

すると確かに、Westone独特の柔らかさと空間の広がりであったり、そして明らかな低音の蘇りを感じました。(むしろ増えたから変化がわかりやすかった)
この響き、ベースがブリブリ来る感じ。ジャックホワイトさんのギターもまさにWestone特有の深みのあるブリブリ音です。

さらに柔らかいシリコン素材が耳孔に密着する事で、これはこれで良い感じの遮音性(Shure程じゃないです)と、詰めると言うより引っ付く感じの快適な装着感が得られました。

ここまでの比較検証について整理すると、

  • Shure:ノズル自体の長さで耳の奥まで達し音を流し込む
  • Westone:イヤーピースの長さと素材の柔らかさで耳の奥まで達し音を流し込む

もひとつ遮音性について、

  • Shure:シンプルに低反発ウレタンで耳栓をしている
  • Westone:柔らかいシリコン素材を耳孔に(沿う形で)張り付かせ遮音性を得る
という2点です。

かつ、Westoneの場合、シリコン素材が耳孔の側面に密着した形でも、ノズルやハウジングとの間には常に空間が生まれるので、この辺りが、Westone独特の柔らかい音質であったり、分離した音同士の距離感とバランス、空間の広がりに影響する部分がある様です。

あと、ここらへんは完全に好みだと思いますと初めに言って逃げますが、
Shureの音はやっぱりタイトな音質がダイレクトに流れ込んでくる感触は確かにあるので、こういう要因であればと、個人的に腑に落ちる感覚はあります。





逆をやってみた

だったらShureのノズルにWestoneのイヤピ付けたら最強じゃねえの???
と思ったのでやってみました。


ぺしにゃん、たくさんおっきしたねえ。(装着前)

そこにWestone(シリコン製・Lサイズロング丈の)イヤピをハメてみます。


ほらぺしにゃん、きのこみたいだよ。(装着後)

ここ2時間程、この状態のShure535speでの試聴を続けています。
所感としては、Shureのダイレクトさは残っているものの、割とわかりやすい程度に音が柔らかくなって、低音の響きは明らかに増した印象があります。

ただ、悪く言えば、この柔らかみという言葉も、音のメリハリや、クリアに刺さってくる様なShure独特の持ち味をボヤけさせてしまったと言えなくもないです。

あと全体の丈が増えた分、耳孔のやたら奥まで入っちゃうので、音圧が強すぎてWestoneで聴いたときよりかなりやかましい感じがします。
特にスクリレックスとかああゆう感じのは結構うるさくて疲れる。

音の分離や立ち方はタイトでクリアなものの、距離感と空間のバランスがチグハグな気がして、音と音がケンカしてる感じというか。。。
一言で言うとニセShureって印象。

Westoneのハウジングで聴いた場合、そういった空間のバランスがとても良く調整されていたのと、
ShureShureで好きな部分も多いので、結局のところ、どっち付かずな結果になっちゃった気がしました。
(実際各々のハウジング内のマルチドライバもそれらを踏まえた配置がされています)





まとめ

結論としては、純正が大正解であり、大正義であるという事です。

個人的にどっちが上とか下とかは全くもってどーでも良くて、どっちも良く出来てるなーって感想しか無い。

ただ、アレコレ踏み込む前に、
「メーカーは、イヤホンのハウジング自体だけでなく、イヤーピース、ケーブル、全てのパーツを最適化した形でトータルデザインをしている。」
という認識が重要で、そこは常に念頭に置いておくべき事かなあと感じました。

まあイヤーピースなんかは安いもんですが、ケーブルまで拘りだすとまた終わりの無い課金スパイラルに突入しますし、本当にキリが無い。

銅線と銀線の違いは確かにあるんだけど、これも結局好みだと思うし。(リケーブルについてはいずれ。。。)
(そこまで踏み込みたい強者(ワガママな経済的強者)が最終的にカスタムIEMに辿り着くんだろうけど。。。)

おわり。

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ハイレゾなんていらない!~ストリーミング限定のオーディオ探訪記~

はじめに

今年の春に急遽人生初の入院生活を強いられる羽目になり、自分の病気自体は早期で軽度のものだったのですが、急患の脳卒中病棟という環境もあり、常に周囲から耳に飛び込んでくる修羅場なやりとりや重い会話から逃げたくて逃げたくて、リハビリと検査の時間以外はずっと音楽を聴いて現実逃避をしていました。

聴く音楽は雑食で、若い頃から雑多に聴き散らかしていたものの、デバイスやアウトプット周りには全然気を使わないタイプだったのですが、こんな経験と退院後のヒマな休職期間になんとなく興味を持って手を出したら、案の定天井の無いオーディオスパイラルに突入してしまいました。

そこで昨今のオーディオ周りの情報を調べてみると、どいつもこいつもハイレゾハイレゾ
ハイレゾというオカルトの関連商品を売りたくて仕方の無い様子がどこからもビシビシ伝わってきます。

ほうそのハイレゾとやら、そんなに素晴らしいものなのかいと試してみたい気持ちもあるものの、いかんせん手に入る音源が偏りすぎてるし、ハイレゾを聴くために聴く音楽を選ぶのも、そもそもの順番が逆な気がするので、それはなんだかとっても嫌だ。
現状自分のiTunesライブラリに入っている約36000曲をハイレゾとやらに変換する魔法があるなら別ですけど!!!

入院もろもろの費用やら健保からのキャッシュバックやら傷病手当金やら、その後の金の出入りが激しすぎて金銭感覚がよくわからなくなってしまったのもあり、本能のまま散財していたこの数ヶ月だったのですが、別に高価なDAPとポタアンとイヤモニでアニソンのハイレゾ聴きまくりますぞ~!という人でもないので、スマホApple MusicやSpotifyなどをストリーミングで聴いてる人向けに、自分なりのオーディオ周りのベストチョイスをまとめたいと思います。

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自分の環境

DAP

  • iPhone 7(外聴き)
  • iPhone 6にポタアン括り付けたやつ(家聴き)
  • Mac Book Pro(家聴き)
  • Mac Book Air(仕事中)

一応書いときます。というかスマホMacBookApple MusicかSpotify環境でしか音楽を聴かない。。。

スピーカー

  • Bose Soundlink Mini II

家でも基本ヘッドホンかイヤホン聴きですが、たまに鳴らしたい時用。

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ポタアン

基本的にアナログ接続よりDAC付きが良いと思います。アンプ側でデジタルデータをアナログに変換するタイプ。
結論としてはイヤホンで聴くならそもそもポタアン要らねえかなとも思いますけど。

自分は家でのリスニング用にヘッドホンも使うので色々購入しましたが、外に持ち出すなら小ぶりで軽くてBluetooth付きのが便利!
購入した物は下記!

M-Audio Bass Traveler(★★☆☆☆)2.5

最初に買ったやつ。安いし小さくておもちゃみたいだけど、それなりの底上げはしてくれます。
出力端子が2つあるのとスイッチ周りなどの使い勝手が良く、持ってても損はないと思います。安いし。
現状PCゲームやる時のアウトプット用に収まっていますが。。。

M-Audio 小型ポータブル・ヘッドフォンアンプ 2出力 2段階ブースト Bass Traveler

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OYAIDE/FiiO Fiio A1(★★☆☆☆)

上のM-Audioと同価格帯の競合モデルだと思うんですが、ボリュームやスイッチ周りなど使い勝手の面で劣ってる印象。
あとここらへんのアナログ接続のやっすいモデルはBA型のイヤモニとか使うとホワイトノイズをめっちゃ拾います。
仕方無いのでテレビでのゲームと映画鑑賞用。

 

ONKYO DAC-HA200(★★★★★)

はじめてのDAC付きポタアンとしてソニーのPHA-1Aとツートップで推され売れてるやつ。鉄板。実売1万5千ぐらいなのでこっちの方がコスパ高い。

良いヘッドホンやイヤホンを買う前にまずこれを試しましたが、オーディオ周りのレビューでよく聞く音の分離だとか解像感的な言い回しの意味を体験で理解できました。
それぞれの音をしっかり分離した上で、きれいに出力を上げる王道的な作りだと思います。

最初に買うなら(1台しか買わないなら)これで良いと思います。
そこそこのヘッドホンを買って家聴き用途なら長く使える名機だと思います。

Creative Sound Blaster E5(★★★★☆)

意外と取り上げられてない感あるけど、これとても良いと思います!

DAC内蔵かつBluetooth搭載モデルって意外と少なくて、そこそこリーズナブルでそこそこ使えるのはこれと下記のAT-PHA50BTぐらい。
ソニー機のようなエンハンスチップも積んでるので、アプリ経由で音質を色々弄れるのも面白い。
上のHA200が素材を活かす王道の正統派だとすると、こっちは色々な好みの味付けができるタイプなので、安いヘッドホンやイヤホンでもそれなりの音が作れたりします。
逆にゼンハイザーとかの良いヘッドホンとかで気持ちよく聴きたいとなると、HA200の鮮明な迫力には及ばない気がしました。

手が出しやすい価格かつ万能型としては、これに勝るモデルは無いと思うので、個人的にはオススメです。
仕事中音楽聞く用として活用中。

Creative Sound Blaster E5 ハイレゾ対応 iPhone/iPad対応 USB DAC ポータブル ヘッドホンアンプ Bluetooth付き SB-E-5

Creative Sound Blaster E5 ハイレゾ対応 iPhone/iPad対応 USB DAC ポータブル ヘッドホンアンプ Bluetooth付き SB-E-5

 

 

audio-technica AT-PHA50BT(★★★☆☆)3.5

一応ブーストは付いてますが、ポタアンとしては非力。でもとても小さいしBluetoothレシーバーとして便利なので外聴きではこれ使ってます。

電話ができたり有機ELのちっこいウインドウが付いてたり、無駄な部分が値段を底上げしてる気もしますが、外聴きでも良いイヤホンやヘッドホン使いたいけど、ケーブルの取り回しめんどくさい!でもワイヤレスのヘッドホンやイヤホンでは物足りない!って言う人には、ポタアンではなくBluetoothレシーバーとして優秀なこれをオススメします。
感度の高いBA型のイヤモニだと結構ホワイトノイズを拾いますが、無音時しか気にならないので慣れました。

 

SHURE ライトニング対応リケーブル RMCE-LTG

Shureが出してるなんとDAC&アンプ内蔵の、純正Lightningリケーブルでございます!!!

これなー、とどのつまりもうこれでいいじゃんと思うしすげー欲しいんだけどまだ手が出せない。。。
レビューを見ると故障しやすいとか、すぐ認識しなくなるって話だけど、これっておそらくこっちの不具合じゃなくて、iOSがバージョンアップする度に起こる認識周りのバグなんじゃねえのと思っています。

という同じ理由で、圧倒的に一番欲しいと思っていたポタアン、OPPOのHA-2SEも結局買うのを諦めました。様子見!!!

 

OPPO ヘッドホンアンプ・DAC HA-2SE

OPPO ヘッドホンアンプ・DAC HA-2SE

 





 

イヤホン

audio-technica SOLID BASS ATH-CKS55X(★★☆☆☆)

元々もってたやつ。ドンシャリじゃなくてドンドン。昔からオーテク信者だったし全然不自由してなかったんだけど、色々試した後にあらためて使ってみると、周囲を囲った大きなドン!の中心にある小さな小さな球体から、その他の音が同時に鳴ってる的なチープさを感じてしまうという結果に。

Amazon見ると、自分が買った時より値段が倍ぐらいに高くなってるので、こんなん買うなら同価格帯のSE215spe(下記)を買いましょう。

 

 

SoundPEATS QY7(★★★☆☆)

iPhone7に機種変した時仕方無く買った。やたらと安い割に評判が良いので選びましたが、装着感も良く、ペアリングや操作周りの使い勝手がとても良くて、音云々よりとにかく便利。
通勤、ジム通いなどでかなりお世話になりました。一応ノイズキャンセル付きでバッテリーの持ちも良いので、かなりの高コスパモデルだと思います。

 

 

SHURE SE215 Special Edition(★★★★☆)

超売れてるし持ってる人も多い上に目立つ見た目なので、他人被りが怖いところがありますが、同価格帯でこれに勝るイヤホンは無いと断言できる超コスパモデル。

Shureと言えどもダイナミック型だし、普通に耳栓のイヤーピースとタッチノイズ皆無のシュア掛けの遮音性の高さの影響も大きいと思いますが、使った瞬間にこれか!と感じるインパクトはありました。後戻りできない泥沼への一歩目を突っ込んでしまった感覚。。。
Shureのエントリーモデルに低音域の強化を図ったものですが、BA型でもないのに音がきれいに分かれてしっかり立つ感覚は体感できたので、売れに売れているのも納得できます。

流石にSE535speとかのガチイヤモニを体験すると篭りがちに感じる気もしますが、ダイナミックの柔らかさとBAのタイト感をバランス良く保っている印象があるのと、低音がしっかりしている分、下記のSE535speよりロック向きなんじゃないかなと思っています。まさに音楽を楽しめる名機だと思います。
主に通勤のお供と仕事中のリスニング用。

 

 

SHURE SE535 Special Edition(★★★★☆)

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まずフィギュアの羽生モデルという側面と、アニソン&ドルオタ向けの日本独自の中高音域チューニング!という売りでいろんなとこで推すに推され見かけるやつ。
なんだかんだShureの選択肢は、上記のSE215spe、このSE535spe、最後にフラグシップのSE846(8万超え)の3択だと思います。

BA型のイヤホンを購入するのはこれが初めてで、BAカマボコ的な先入観はありましたが、これは高中低に計3ドライバ積んでるのでカマボコ感は殆ど無いです。
確かにそれぞれの音の分離と立ち方が半端ないし、なんなのこれ!?ってインパクトはあったけど、所謂女ボーカルのサ行的な中高音がすげー刺さる感じはありました。
あくまでイヤモニとリスニングは用途が違うのねというがっかり感も若干感じた。

ただ、数日使い続けた後、それまでのやつを使ってみると、なにこれすげー篭ってる!ってなったので、ああもう後には引けないんだなと。
刺さる感じもそのうち慣れて、十数年以上散々聞いた曲でも、今まで聴こえてなかったいろんな音が聴こえてきたりするので、さらに音楽が好きになった感はあります。

でも最初に書いた中高音域チューニングに特化してる分、ロック全般はあまり向いてない気がする。聴く音楽のジャンルを選ぶモデルだと思います。
慣れると超タイトな低域も気持ちよく思えてくるけど。えらく立ってるキックやスネアの音とか快感になるし。

デフォルトの中途半端にグレーがかったケーブルがダサくて気に食わなかったので、SE215speと同じブラックの純正ケーブルに交換したら見た目も良くなりました。

あと、そこそこ高価なブツ(PS4Proが買えるぐらい)なので、会社の人には持ってないことにしている。高給取りでもないのに金持ってると思われたくねえし!
主に家聴き&プライベート外聴き用。

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Westone W40(★★★★★)

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いろいろ試聴やたくさんの無駄使いを重ねた挙句、遂に辿り着いたベストチョイス。

BA型のタイトさやメリハリを保ちつつも、窮屈感はなく空間の広がりとボトムの安定感を感じるのは、なんかゼンハイザーとかのヘッドホン的な気持ち良さを感じました。
イヤモニ特有の音が立ち過ぎて刺さる感じが全然無くてなんか柔らかい。でも音の分離はちゃんとはっきりしっかりしてる。イヤモニ的な解像感と感覚的な気持ち良さが両立されているので、音楽を聴いて楽しくて気持ちの良い、まさにリスニング向けの良イヤホンだなあと思いました。

WestoneはモニターライクのUM Proシリーズと、コンシューマ向けのリスニング用途に最適化したこのWシリーズの2展開がされています。
UM Proシリーズも試してみましたがやっぱりモニターライクというかすげーShureぽい!と思いました。

BA型って音の分離はえらく良いけど、あくまでフラット。ソニーやオーテクみたいな、ズンズン来る過剰な低音の強調が全く無いので、慣れないうちは物足りなさを感じるところもあったのですが、これは4ドライバ搭載で低音に2ドライバ振ってます。
ハウジングの見た目はダサいですが、ロック中心の人はSE535speよりこっちの方が絶対にオススメ。
ちなみに上位のW50は5ドライバで上から2-2-1、W60は6つで2-2-2、フラグシップで15万ぐらいするW80は知らん。80だから多分8ドライバなんでしょう。
これ見るとW50は高中域を増やして低域を減らしてるので、ここらへんは聴く音楽と好みで選んでって感じなんでしょうかね?

あと、そこそこ高価なブツ(PS4Proが買えるぐらい)なので、会社の人には持ってないことにしている。高給取りでもないのに金持ってると思われたくねえし!

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ヘッドホン

AKG Y50(★★★☆☆)

元々もってたやつ。Rocksmith用として大活躍の後、今でもテレビ用としてFiio A1と組み合わせてゲームや映画鑑賞に使っています。

そこそこ安くて軽くてデザインも良い。バリエーションも豊富。装着感も柔らかくて疲れないので、初めて買うそこそこマトモなヘッドホンとしてとても適していると思います。

AKGってどこが凄いとか具体的にはよくわからないけど、トータルバランスに優れている印象があります。
ゼンハイザーとか使った時の迫力や濃密さ、多幸感と比較すると物足りない気もするのですが、AKGはイヤホン、ヘッドホン共にインピーダンスが高く設定されている傾向があるのも感覚的に影響してるのかもしれません。(電気抵抗が高いので同じ環境で聴くと音が小さい)

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Sennheiser MOMENTUM On-Ear Wireless(★★★★☆)

会社の人が使ってて何これカッコイイと思って真似して買ったやつ。Bluetooth内蔵ノイズキャンセル付きの万能型で、何よりもルックスが良い。

買う前に試聴しましたが、ゼンハイザー特有の迫力と濃密感、気持ち良さと音楽を聴く楽しさがすぐに実感できます。
無線か本体側のスイッチを入れるとノイズキャンセルが発動しますが、自分はノイキャン特有の沈黙の音圧がかなり苦手なので有線でしか使ってないです。
同僚によるとBoseやBeatsに比べたらノイキャン全然キツくないですよとの話でしたが、だとすると自分はBoseやBeatsのヘッドホンは向いてないのかなと思いました。

いろいろな部分が細かく動いてくれるので調整がしやすく、とても良くできた名機だと思いますが、密閉型かつ側圧が若干強めなので長時間は辛いところがあったので、下記のオープン型のHD599を買うに至ったのですが、これはこれで一生使っていけそうな良い買い物をしたと思っています。
外聴き用のヘッドホンとしてはとても良い選択だと思います。

【中古】(非常に良い)ゼンハイザー MOMENTUM On-Ear Wireless ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン 密閉型/オンイヤー/NFC・Bluetooth対応/aptX/折りたたみ

 

 

Sennheiser HD 599(★★★★★)

超廃コストのアクティブスキル「頑張ってる自分にご褒美」が暴発したらしく気付いたら家に届いていたブツ。

オープン型のアラウンドイヤーの名機HD598(通称プリン)の後継機。デザインはこっちの方が落ち着いていて好きです。

密閉型やイヤモニばっか聴いてた後に使うとめっちゃ音が抜けていくのでやたらと気持ちが良いです。
耳をすっぽり覆っているけど環境音は普通に入ってきますが、個人的に遮音性に拘りは無いし、音が抜けていく事で得られる、空間の広がり的な感覚がとにかく気持ちが良いので、これも一生もんの買い物をしたと思いました。完全にホームリスニング向け。
オープン型のモニターヘッドホンにしてはインピーダンスが低めですが、やっぱり直挿しよりアンプかませたほうが幸福感が高まるので推奨します。

あと、そこそこ高価なブツ(Nintendo Switchが買えるぐらい)なので、会社の人には持ってないことにしている。高給取りでもないのに金持ってると思われたくねえし!
家聴きではこれとHA200の組み合わせで完結。

ゼンハイザー ヘッドホン オープン型 HD 599【国内正規品】

 




 

まとめ

こっから上やその他の有名なやつも試聴などで色々試しました。

確かに上の上なんだけど、これ以上は体験と価格が見合わない気もするし、とにかくキリが無いので、その先は金が余ってる行きたい人だけ行けば良いと思います。

個人的な見解としてはハイレゾはオカルトビジネスだと思っています。(リケーブル等も同様)
人間年を取るほど認識できる周波数帯は狭まるって言うし、おれ脳細胞も一部死んでるしな!!!

いずれこの先インフラがどんどん発達して、ストリーミングの音質も上がるんだろうと思います。
ただ、CDDAであったり、過去の音楽そもそものレコーディング環境だったり、んなもんはどうやっても変わり様があるわけない!

なので、そこそこ調べてそこそこ試して、自分にマッチしたそこそこの環境を見つけて、あとは自分の聴きたい音楽、好きな音楽を探す方向に時間と金を割くのが、結局、楽しく音楽を楽しむ幸せに近づくんじゃないかなあと思っています。
(SE846とW80欲しいけど!)(何故かカスタムIEMには全く興味が無い)

おわり。

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